陸奥新報

陸奥新報の概要

陸奥新報（むつしんぽう）は、青森県弘前市を核とした地域ニュースを中心に発信する日刊新聞です。この新聞は、1946年に創刊され、現在発行部数は約5万部に達しています。その発行元である陸奥新報社が地元の視点から書かれた記事は、地域内で広く読まれています。

発行地域と紙面構成

主に弘前市を中心に、五所川原市、黒石市、平川市、さらには青森市浪岡地区などにも手を広げており、特に津軽地方についての記事が多く見られます。新聞の紙面構成は独特であり、朝刊では一面の裏側にある二面と三面が社会面として展開されています。この形は一般的な新聞とは異なり、読者に新鮮な体験を提供しています。また、最終面には地域ニュースが集約されています。

人気のコラム「津軽ごだく帳」

陸奥新報の名物コラムである「津軽ごだく帳」は、津軽弁で書かれた味わい深い文章が多くの読者に親しまれています。このコラムは地域の文化や風習を感じさせる要素があり、ローカルな視点からの情報提供の重要な役割を果たしています。

ニュースの取り扱い

青森県内における南部地方の話題にはあまり触れられませんが、社会的な話題、例えば政治的な事件や風刺的な内容については積極的に取り上げられます。また、社説は時には自民党に対する批判を強めることもありますが、一貫して津軽地方の話題を大切にする報道姿勢が見受けられます。さらに、地元のコミュニティFM局でのニュースとして、本紙の記事が引用されることもあります。

創刊25周年記念事業

1971年には創刊25周年を祝して、青森県出身の著名なアーティストである棟方志功による特別な運行が行われました。志功は「志功ねぷた」として知られる扇ねぷたを手掛け、自社でのねぷた絵作成やその運行に参加し、地域の文化を盛り上げる貢献をしました。このようなイベントは、地域振興にも一役買っています。

紙面の刷新

2002年には紙面が刷新され、長年使用していた縦の紙名から青い横題字へと変更されました。これにより、現代的な雰囲気が加わり、青森県内の主要な新聞の中でも横題字を使用する初の試みが成されました。

本社および支社の位置

陸奥新報の本社は弘前市下白銀町に位置し、青森市や五所川原市、黒石市等にそれぞれ支社を持っています。さらに、東京にも支社が存在し、広範な情報網を構築しています。

テレビ・ラジオ面の取り組み

朝刊の最終面には地域の天気情報を含むテレビラジオの番組表が掲載されており、RAB青森放送やATV青森テレビの情報も提供されています。また、BSデジタルテレビの番組表やラジオ局の情報も同時に掲載され、情報収集の場としても重宝されています。

最新情報の発信

2023年8月には新しいウェブサイトのアドレスが開設され、同時にサイトの仕様も調整され、今後も地域社会に密着した情報発信を強固に続けていく姿勢が伺えます。

陸奥新報は地域の重要な情報源として存在し続け、弘前地域の発展に寄与している重要なメディアと言えます。

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