陸奥森田駅

陸奥森田駅：津軽の風情を感じる駅

陸奥森田駅は、青森県つがる市森田町床舞緑野に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）五能線の駅です。かつての森田村の中心駅として、地域の人々に親しまれてきました。臨時快速「リゾートしらかみ」も停車し、観光客にも利用されています。駅名に「陸奥」と付くのは、福井県に同名の森田駅が存在するためです。

歴史

陸奥森田駅は、1924年（大正13年）10月21日に鉄道省（国鉄）五所川原線の終着駅として開業しました。翌年には鰺ケ沢まで路線が延伸され、途中駅となりました。開業当初、川部 - 五所川原間は陸奥鉄道が運営しており、国鉄線としては飛び地の状態でしたが、1927年（昭和2年）に陸奥鉄道が国有化され、他の国鉄線と接続しました。1936年（昭和11年）には、東能代 - 川部間が全通し、五能線の一部となりました。

開業時から使用されていた木造駅舎は、五能線で最も古いものでした。五能線開業80周年を記念し、2016年（平成28年）に駅舎がリニューアルされました。JR東日本秋田建築技術センターの社内コンペを経て、近くの道の駅で保存されている市有形文化財「旧増田家住宅母屋」を模した外観に改装され、内部も男女別のトイレが設置されるなど、快適な空間へと生まれ変わりました。

駅構造

陸奥森田駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。以前は相対式ホーム2面2線でしたが、現在は旧下り線（2番線）は使用されていません。しかし、線路自体は残っています（ポイント部分は切断済み）。

当駅は弘前統括センター（五所川原駅）が管理する簡易委託駅で、改札業務が行われています。1925年（大正14年）に建設された木造駅舎は、平屋建て約74平方メートルの広さがあり、五能線の歴史を感じさせます。

利用状況

JR東日本によると、2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は51人です。近年は減少傾向にありますが、地域住民や観光客にとって重要な交通拠点となっています。

駅周辺

駅前には「森田駅通り」停留所があり、弘南バスが運行する路線バスが発着しています。五所川原や鯵ヶ沢方面へのアクセスが可能です。

バス路線
弘南バス
五所川原 - 鰺ヶ沢線
五所川原営業所行き
鯵ヶ沢（小夜）行き


隣の駅
東日本旅客鉄道（JR東日本）
■五能線
臨時快速「リゾートしらかみ」停車駅
□快速（上りのみ）・■普通
* 越水駅 - 陸奥森田駅 - 中田駅

陸奥森田駅は、五能線の旅を楽しむ人々にとって、魅力的な立ち寄りスポットです。レトロな駅舎や周辺の自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

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