陽南

栃木県宇都宮市陽南地区

概要

陽南地区は、栃木県宇都宮市南部に位置する地域です。国道4号、国道119号、JR日光線、宮原球場通り、陽南通りといった道路網に囲まれ、北には不動前、宮原地区、東には西原町、南には江曽島地区、西には大和地区と隣接しています。住宅地と工場、公園、医療施設が混在する特徴的なエリアです。

陽南一丁目にはSUBARU宇都宮製作所が、陽南二丁目には宇都宮市立陽南中学校と住宅地が、陽南三丁目は主に住宅地、陽南四丁目には住宅地の他に宇都宮市宮原運動公園や栃木県立衛生福祉大学校などがあります。

「陽南」という地名は、宇都宮市街地の古称「宇陽」の南方に開発された地域という意味合いから名付けられました。当初は現在の東武線南宇都宮駅周辺の都市計画区域を指していましたが、近年では、江曽島や西川田の一部区域を含めた広範囲を指す場合もあります。宇都宮市役所陽南出張所は、かつて大和二丁目にありましたが、現在は春日町に移転しています。

歴史

1952年（昭和27年）、河内郡横川村大字江曽島の区域の一部が宇都宮市に編入され、宮原町一丁目・二丁目が誕生しました。その後、1979年（昭和54年）の住居表示実施に伴い、宮原町二丁目全域と周辺地域の一部が陽南一～四丁目となり、宮原町二丁目は廃止されました。1937年から1967年まで、南宇都宮駅周辺には「陽南通」という町名も存在していました。

交通

鉄道

JR日光線が北側を通過しており、最寄駅は鶴田駅です。東武宇都宮線が西側を通過し、最寄駅は南宇都宮駅または江曽島駅となります。

道路

国道4号、国道119号（東京街道）が陽南一・二丁目の東側を通過しています。宮原球場通りはSUBARU宇都宮製作所の敷地沿いを通り、「ふれあいアトリエ通り」とも呼ばれています。陽南通りは、国道4号から栃木街道までを繋ぐ4車線化が進行中の道路です。

バス

「川田入口」バス停は、宇都宮市街地と郊外を結ぶ複数のバス路線の分岐点となっています。関東バスにより、宇都宮駅方面、雀宮駅方面、今宮地区方面への路線が運行されています。過去には、陽南通りを走る路線や、南宇都宮駅を経由する路線なども運行されていましたが、現在は廃止されています。

主な施設

陽南地区には、SUBARU宇都宮製作所、宇都宮市立陽南中学校、栃木県自動車学校、栃木県立がんセンター、報徳会宇都宮病院、栃木県立衛生福祉大学校、宇都宮市宮原運動公園野球場など、様々な施設が立地しています。

参考文献

* 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 9 栃木県』、角川書店、1984年

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