隼人ラジオ放送所

隼人ラジオ放送所について

鹿児島県霧島市隼人町に設置されている隼人ラジオ放送所は、鹿児島県域の中波（AM）ラジオ放送の親局送信所です。この送信所には、日本放送協会（NHK）と南日本[[放送]]（MBCラジオ）の2つの事業者がそれぞれ施設を構えています。

各事業者の名称

NHK鹿児島[[放送局]]：隼人ラジオ放送所
MBCラジオ：隼人ラジオ送信所

歴史

当初、隼人町にはNHK鹿児島局のみが送信所を設置していました。しかし、1986年10月、それまで鹿児島市吉野に送信所を置いていたMBCラジオが、難聴取状態の改善、宅地化の進行、および送信設備の老朽化を理由に、当地へ送信所を移転しました。

この移転に先立ち、1981年4月には、MBCラジオの空中線電力が4倍（NHK鹿児島[[放送局]]の2倍）に引き上げられました。これにより、MBCラジオの空中線電力は20kWとなり、政令指定都市を置いていない県の民間放送事業者としては最高出力となっています（多くの事業者は5kW以下）。この移転によって、霧島市と大隅半島では、空中線電力を10倍にした場合以上の受信改善効果があったとされています。

電波の指向性

MBCラジオは、奄美諸島を除く薩南諸島を広くカバーするだけでなく、大韓民国の浦項文化放送（浦項MBC）や石川県の北陸[[放送]]（MRO）との混信を避けるため、南方向に指向性を持たせています。この結果、薩摩川内市や出水市などの北薩方面への出力は抑えられています。

夜間には、これらの地域で前述の放送局との混信が激しくなることがあります。この対策として、MBCラジオは阿久根市にある送信施設の移転と増力（1989年）、および大口への中継局の新設などの対応を行いました。

中継局の現状と将来

2021年、MBCラジオは鹿児島県本土において中波同一周波数放送を行っていましたが、外国からの電波の混信や災害対策のため、阿久根・川内・大口の各中継局は2024年2月1日から運用を休止しています。これらの各中継局は、2025年には必要な手続きを経て正式に廃止（閉局）される予定です。

また、2028年秋には、MBCラジオの「隼人ラジオ送信所」も運用を休止する予定となっています。

送信設備所在地

NHK鹿児島[[放送局]]：鹿児島県霧島市隼人町住吉字龍波見1882
南日本[[放送]]：鹿児島県霧島市隼人町真孝字新中道2968

参考文献

『未来を拓く MBC35年のあゆみ』 南日本[[放送]]、1988年。

関連項目

鹿児島親局テレビ・FM放送所（NHK鹿児島[[放送局]]・MBCを含むテレビ・ラジオ（FM放送）送信所）

外部リンク

NHK鹿児島[[放送局]]
南日本[[放送]]

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