雄竹 (駆逐艦)

雄竹 - 壮大な竹の名を冠した駆逐艦の生涯

雄竹は、日本海軍の駆逐艦として、舞鶴海軍工廠で建造されました。艦名は、その名の通り力強く雄大な竹をイメージして名付けられたとされています。橘型（改松型）駆逐艦に分類され、仮称4814号艦として建造計画に名を連ねていました。

竣工から終戦まで

竣工後、雄竹は第十一水雷戦隊に配属されました。しかし、竣工直後にタービンの空気漏洩が発見され、約一ヶ月に渡る修理期間を要しました。修理完了後、舞鶴湾にて単独訓練を行い、その後、瀬戸内海への機雷投下を回避するため日本海側へ移動した第十一水雷戦隊と合流しました。5月29日には、当時の戦隊司令官である高間完少将による艦船巡視を受けました。

太平洋戦争が激化する中、雄竹は空襲を避けるため、6月には小浜湾へと移動しました。7月15日には、特殊警備艦に指定され、舞鶴鎮守府部隊に編入。そのまま終戦を迎えました。

終戦後とその後

終戦後の1945年10月5日、雄竹は除籍されました。しかし、その役目は終わりませんでした。12月1日には特別輸送艦に指定され、復員輸送に従事しました。その後、日本の賠償艦としてアメリカ合衆国へと引き渡されることとなります。1947年7月4日、青島でアメリカ側に引き渡された雄竹は、同年9月17日、北緯35度29分、東経122度52分の地点で標的艦として処分されました。

歴代艦長

雄竹の艦長を務めた人物については、『艦長たちの軍艦史』等を参考に、以下の通りです。

艤装員長: 松雄敬次 大尉 (1945年4月30日 - )
駆逐艦長: 松雄敬次 大尉 (1945年5月15日 - )

※具体的な在任期間は、資料によって異なる可能性があります。

参考文献

海軍歴史保存会『日本海軍史 第7巻』第一法規出版、1995年
片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』光人社、1993年
田村俊夫「米国に引き渡された賠償艦艇の最期について」『帝国海軍 真実の艦艇史2』学習研究社〈歴史群像太平洋戦史シリーズ 51〉、2005年
外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年
歴史群像編集部『歴史群像太平洋戦史シリーズVol.43 松型駆逐艦』学習研究社、2003年
アジア歴史資料センター（公式）（防衛省防衛研究所）
『昭和19年6月1日～昭和20年6月30日　第11水雷戦隊戦時日誌（7）』
『昭和19年6月1日～昭和20年6月30日　第11水雷戦隊戦時日誌（8）』

これらの資料を元に、雄竹の艦歴を詳細に記述しました。しかしながら、資料の不足や解釈の相違により、記述に不正確な部分がある可能性もご承知おきください。より正確な情報を得るためには、上記参考文献を参照することをお勧めします。

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