雲州平田駅

雲州平田駅：一畑電車の要衝

雲州平田駅は、島根県出雲市平田町に位置する一畑電車北松江線の駅です。駅番号は9。一畑電車の本社が置かれており、文字通り一畑電車の中心的な役割を担っています。

概要

一畑電車の駅の中で唯一、会社直営駅として運営されています。駅舎内には運転指令室や列車区、車両区といった運転関係の部署が集約されており、鉄道運行の中枢機能を担っています。また、駅舎の2階には一畑電車の本社が置かれ、経営面においても重要な拠点となっています。

かつては平田市駅という駅名でしたが、2005年3月22日に平田市が出雲市と合併したことに伴い、開業時の雲州平田駅に名称が戻されました。

2011年10月22日からは途中下車可能駅となり、平田市街地の観光や地域活性化に貢献しています。一畑口駅に次いで2駅目の途中下車可能駅となりました。

歴史

雲州平田駅は、大正時代の1914年（大正3年）4月29日に開業しました。当初は終着駅でしたが、翌年には一畑駅まで延伸し、中間駅となりました。

1914年（大正3年）4月29日：雲州平田駅として開業
1915年（大正4年）2月4日：当駅 - 一畑間が開業、中間駅となる
1967年（昭和42年）11月1日：3代目となる現在の駅舎が完成
1970年（昭和45年）10月1日：平田市駅に改称
1973年（昭和48年）3月16日：貨物取扱廃止
2005年（平成17年）3月22日：雲州平田駅に改称
2006年（平成18年）4月1日：一畑電気鉄道の持株会社移行に伴い、新設の一畑電車株式会社が鉄道事業を承継
2011年（平成23年）10月22日：途中下車可能駅となる

駅構造

島式ホームと単式ホームを合わせた2面3線の地上駅です。一畑電車の車両基地に隣接しており、車両のメンテナンスや留置も行われています。

通常は、上下線ともに駅舎側の1番のりばを使用します。列車交換を行う際は、上り列車（電鉄出雲市方面行き）が2番のりばに入線します。3番のりばは、車両交換時に使用されます。

利用状況

近年の一日平均利用者数は以下の通りです。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

出雲市役所平田行政センター（旧平田市役所）
平田郵便局
みなみ保育所
出雲市立平田幼稚園
出雲市立平田小学校
出雲市立総合医療センター
出雲市立平田図書館
平田生活バスターミナル
前川鋳工造機平田工場
国道431号

隣の駅

一畑電車

■北松江線
■特急「スーパーライナー」（平日下り1本のみ）：川跡駅（5）→ 雲州平田駅（9）→ 一畑口駅（13）
■急行：川跡駅（5）- 雲州平田駅（9）- 布崎駅（10）
■普通：旅伏駅（8）- 雲州平田駅（9）- 布崎駅（10）

雲州平田駅は、一畑電車の運行を支える重要な駅であり、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても魅力的な駅となっています。

映画の舞台として

2010年公開の松竹映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』では、雲州平田駅が主要な舞台の一つとして登場しました。駅ホームや車両区内でロケが行われ、映画の印象的なシーンを彩りました。

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