雷部屋 (1993-)

雷部屋の概要

雷部屋（いかづちべや）は、日本相撲協会に所属している相撲部屋で、出羽海一門に属しています。この部屋は、実は入間川部屋（いるまがわべや）から派生したものとして知られています。

入間川部屋の成り立ち

入間川部屋は1993年1月、16代入間川（元関脇・栃司）が春日野部屋から独立する形で設立されました。入間川は、現役時代に親方として春日野部屋に属していましたが、現役引退後に内弟子を連れて新たにこの部屋を創設することとなりました。 1993年9月には埼玉県与野市（現在のさいたま市）において部屋開きを行い、学生相撲出身の力士たちが多く在籍していました。
部屋が設立された1994年1月場所には、初の新十両力士として大倭が昇進し、ここから5人の関取を育成しました。入間川部屋においては、「司」という字を持つ力士が多く見られたのも特徴の一つです。

しかし、2011年には大相撲八百長問題が発覚し、チーム内にも影響が及びました。入間川部屋の十両・将司は引退勧告を受け、幕下の恵那司も出場停止2年の処分を受けて引退しました。その際、師匠である16代入間川は監督責任を問われて、部屋の主任から降格されることになりました。

2020年には、17代雷（元小結・垣添）が武蔵川部屋から転籍してきました。

雷部屋の設立と名称変更

雷部屋は、17代雷が現役を引退して藤島部屋の部屋付き親方となった後、2013年に武蔵川部屋に転籍。その後、2020年に再度入間川部屋に転籍しました。
2023年2月1日、16代入間川の停年に伴い、17代雷が部屋を継承し、名称も「雷部屋」と改められました。この改称により、雷部屋の名前は62年ぶりに復活しましたが、以前の雷部屋とは異なる系統となることが確認されています。また、同日には部屋付き親方の15代若藤が木瀬部屋に転籍しました。

雷部屋の成長と現状

改称後の2023年7月場所では、入間川部屋に入門した獅司が新十両に昇進し、雷部屋改称後初の関取を輩出しました。これにより、雷部屋は新たな成長を見せています。

所在地

埼玉県さいたま市中央区八王子3-32-12に位置し、最寄り駅は埼京線与野本町駅で、徒歩20分の距離にあります。

師匠と力士たち

• - 入間川部屋時代

16代入間川 哲雄（いるまがわ てつお、関脇・栃司、愛知県）

• - 雷部屋時代

17代雷徹（いかづち とおる、小結・垣添、大分）

現役の力士たち

• - 幕内関取

- 皇司信秀（前4・兵庫県、16代入間川弟子）
- 将司昂親（前8・青森県、16代入間川弟子）
- 磋牙司洋之（前9・静岡県、16代入間川弟子）
- 燁司大（前11・三重県、16代入間川弟子）

• - 十両関取

- 大倭東洋（十12・石川県、16代入間川弟子）

このように、雷部屋は数々の歴史と共に成長を続けており、そして新たな関取を次々と輩出する力を持ち続けています。

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