電車でGO!2高速編

電車でGO!2高速編

『電車でGO!2高速編』は、1998年にタイトーから発売された電車運転シミュレーションゲームです。アーケード版のほか、家庭用移植版の『電車でGO!2』、バージョンアップ版の『電車でGO!2高速編 3000番台』、そしてNINTENDO 64版の『電車でGO!64』についても解説します。

概要

本作は、サブタイトルにあるように快速や特急などの列車を運転することが主題となっています。以下に主な変更点をまとめます。

定通ルールの導入: 通過駅を予定時刻ぴったりに通過すると持ち時間が加算されます。遅延すると持ち時間が減少し、正確な時間管理が求められます。
難易度設定の細分化: 難易度は「初級」「中級」「上級」「特級」の4段階に分かれ、さらに1から5の数値で細かく設定されています。これにより、プレイヤーは自分の腕前に合わせた難易度を選択できます。
プロフェッショナルモード: プレイ中に特定のボタンを押すと距離計が隠れ、より高度な運転を楽しめます。始発から終点まで使用すると、ランキングに「PRO」の表示が付きます。
デジタルメーターの表示: 120km/hを超えると、画面下部にデジタルメーターが表示されます。これにより、速度超過を防止しやすくなりました。
速度制限標識の改良: 速度制限標識が点滅予告されるようになり、速度制限の実施タイミングが分かりやすくなりました。
信号の種類増加と信号場イベントの追加: 信号の種類が増え、信号場での列車すれ違いイベントが追加されました。これにより、運転のリアリティが増しました。
ATS確認機能: 制限信号を速度超過で通過する際に、特定の操作を行うことでATS（自動列車停止装置）の作動を回避できます。ただし、その先の信号現示は1ランク上のものになります。
高速進行信号の登場: 特急「はくたか」運転時にのみ出現する高速進行信号は、130km/h以上の通過を許容します。
ランキング対象外路線の存在: ほくほく線初級、秋田新幹線（奥羽本線）中級、秋田新幹線（奥羽本線・田沢湖線）特級は、ランキングの対象外となっています。
車両モデルの変更: 前作に登場した車両のモデルが変更され、よりリアルな外観になりました。
停車位置の精密表示: 1m以内に停車した場合、運転評価画面でcm単位の残り距離が表示されるようになりました。0cm停車を達成すると「EXCELLENT!」となり、ボーナスが加算されます。

収録路線・車両（アーケード版）

アーケード版には、当時開業・廃止から1年未満の路線を中心に採用されています。

北越急行ほくほく線
初級: 快速越後湯沢行き（直江津駅→うらがわら駅）
上級: 快速越後湯沢行き（直江津駅→六日町駅）
特級: 特急「はくたか」越後湯沢行き（直江津→六日町）
秋田新幹線・東北新幹線
中級: 「こまち」東京行き（秋田駅→大曲駅）
特級: 「こまち」東京行き（秋田駅→大曲駅）、 「やまびこ」東京行き（盛岡駅→新花巻駅）
京浜東北線
中級: 快速大宮行き（品川駅→上野駅）

家庭用移植版

PS版では、大阪環状線が収録されたため、『高速編』のサブタイトルが外れ『電車でGO!2』として発売されました。また、NINTENDO 64版の『電車でGO!64』も発売され、音声認識システムに対応しているのが特徴です。

各機種で選択可能な路線や、隠し要素などが異なり、やり込み要素も満載です。鉄道ファンだけでなく、シミュレーションゲーム好きにもおすすめの作品です。

電車でGO!2高速編 3000番台

アーケード版のバージョンアップ版として発売されました。新規路線や車両の追加が行われ、より豊富なバリエーションの運転を楽しめます。

評価

『電車でGO!64』は、ファミ通クロスレビューでゴールド殿堂入りするなど、高い評価を得ています。グラフィックや音声認識システムなどが評価され、鉄道ファンを中心に人気を集めました。

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