青い三角定規

青い三角定規：時代を彩った青春フォークグループ

青い三角定規は、1971年に西口久美子、岩久茂、高田真理の3人によって結成されたフォークグループです。作曲家いずみたくがプロデューサーとして深く関わり、彼らの音楽活動を支えました。1973年に一度解散しましたが、2008年に再結成を果たしています。

グループの軌跡

1972年、青い三角定規は、日本テレビ系列の青春ドラマ『飛び出せ!青春』の主題歌「太陽がくれた季節」で大ブレイク。この曲は100万枚を超える大ヒットとなり、『日本レコード大賞』新人賞を受賞、NHK『紅白歌合戦』にも初出場を果たしました。しかし、メンバー間の音楽性の違いから、グループは解散という道を選びます。

解散後、メンバーはそれぞれの道を歩みました。西口久美子はソロ歌手・女優として活動。岩久茂は作曲家として活躍し、都はるみの「しあわせ岬」などを手掛けました。また、秋吉久美子と結婚・離婚を経験し、現在は株式会社コミユズレコードでミュージシャンのプロデューサーとして活動しています。高田真理は芸能界を引退後、居酒屋経営者となりました。

その後、いずみたくの肝煎りで、女子高生・山尾百合子と双子の高校生・高橋浄、高橋亘による新しい「青い三角定規」が結成されました。彼らは「フィンガー5を越えよう」という意気込みで活動を開始。デビュー曲「愛のテスト中」はポップス調の作品でしたが、オリコンチャートでは最高65位に留まり、短期間で活動を終えました。

再結成、そして…

西口久美子の歌手活動の中で、懐メロ番組などをきっかけに散発的な再結成が行われることがありました。そして、西口の歌手生活35周年を記念したディナーショーに合わせて本格的な再結成が決まり、2006年8月に正式な活動再開が発表されます。しかし、同年9月、高田真理が飲酒運転で人身事故を起こし逮捕されたため、再結成は一旦白紙となりました。

同年9月26日、高田真理が転落死（自殺とされています）。享年59歳でした。高田の死後、彼の母親から西口に「素晴らしい曲がこれで聴けなくなってしまうのは寂しい」という想いが伝えられ、これがきっかけとなり、岩久茂と西口久美子の2人で2008年1月に再結成を果たしました。再始動第1弾LIVEは2008年2月25日に行われました。西口はソロ活動も継続し、2009年にはソロ・ミニ・アルバムを発売。2010年にはNHK『思い出のメロディー』で「太陽がくれた季節」を披露しました。

2021年には、BSテレ東の「日本歌手協会新春12時間歌謡祭」で西口久美子が「太陽がくれた季節」をソロで歌唱。近年は「夢スター歌謡祭」の公演にも出演しています。

メンバー

現メンバー
西口久美子
岩久茂
旧メンバー
高田真理
新・青い三角定規
山尾百合子
高橋浄
高橋亘

ディスコグラフィ

シングル
* アルバム

NHK紅白歌合戦出場歴

青い三角定規は、その時代を代表する青春フォークグループとして、多くの人々の心に刻まれています。

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