青山成重

青山成重（あおやま なりしげ）について

青山成重は、戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した日本の武将であり、大名として知られています。彼は、江戸幕府の老中を務め、その政権に影響を与えた重要な人物です。彼の人生は波乱に満ちており、さまざまな歴史的出来事に関わりました。

生い立ちと家族

青山成重は、元亀2年（1571年）に服部正信（平蔵）の次男として生まれました。成重の人生に大きな影響を与えたのが、母方の従兄である青山忠重の戦死です。忠重には子供がなかったため、彼は主君である徳川家康の命令により、青山家を継承することになりました。

徳川家との関係

成重は徳川秀忠の後見役を務め、天正18年（1590年）には家康が関東に入封した際に下総国香取郡に3000石を与えられました。その後、慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いでは秀忠の軍に従軍し、信濃国の上田城の攻撃に参加しました。この戦いでの功績により、慶長6年（1601年）には2000石の加増があり、合計5000石となりました。また、慶長8年（1603年）には下総国内でさらに5000石を与えられ、石高が1万石に達したため、下総飯田藩を設立しました。

老中就任とその後の波乱

慶長13年（1608年）には老中に任命されましたが、養子にした大久保長安の子成国が原因で、慶長18年（1613年）の大久保長安事件に巻き込まれました。これにより、成重は罷免され、改易されました。彼の地位は7000石減知され、飯田に蟄居することになりました。

最期とその影響

大坂の陣では、本多正信に供奉を志願して武功を挙げようとしましたが、赦免されることはありませんでした。最終的には彼はその生涯を終え、3000石は彼の死後に収公されました。その後、成重の嫡男・青山成次には新たに1000石が与えられ、彼の子孫は旗本として存続しました。成次の子である成政の代に1200石となり、また4代後の成存は勘定奉行に就任するなど、青山家は江戸時代を通じて重要な役割を果たしました。

系譜と家族構成

成重の家族について述べると、彼の父は服部正信、母は青山忠教の娘でした。成重の正室は常岡当自の娘で、長男の成次は1593年生まれで1639年に亡くなりました。また、生母が不明な子女もおり、女子は浅羽幸正の正室となっています。さらには、男子として大久保長安の三男である成国を養子に迎えています。彼の家族とその系譜は、青山家のさらなる発展に寄与しました。

青山成重の生涯は、戦国から江戸時代にかけての日本の歴史を反映する重要な一面を持っています。彼の功績や波乱の人生は、今日でも多くの人々に研究され続けています。

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