青山重長

青山重長について

青山重長（あおやま しげなが）は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけて活躍した日本の武将であり、徳川家の家臣でした。重長はその生涯を通じて、数多くの戦闘に参加し、武功を挙げたため、当時の歴史に名を刻んでいます。

生涯の概要

重長は天正13年（1585年）に徳川秀忠に仕官し、次第にその地位を上げていきました。初めは秀忠の付き人として出仕し、1588年には小姓に任命されました。この頃から、彼の軍事的な才能が発揮されるようになります。特に、1590年の小田原征伐に従軍したことで重要な経験を積むこととなりました。

その後、慶長3年（1598年）には使番に任命され、慶長5年（1600年）には第二次上田合戦にも参戦。これにより重長は、更なる武功を挙げていきます。このように、彼は徳川家の発展に寄与し続けました。

慶長10年（1605年）には秀忠の上洛に同行し、参内する際に随身役を務めました。また、慶長12年（1607年）には父の死に伴い家督を継ぎ、2500石の領地を持つようになります。

重長は慶長17年（1612年）に目付に任命され、伏見城に入りましたが、その後、大坂の陣においても従軍しました。天王寺や岡山の戦いでは、旗本衆に先駆けて優れた武功を挙げましたが、戦後に抜け駆けを咎められ、改易と蟄居となる悲劇に見舞われました。

家督の継承と晩年

大坂の陣での事件があったものの、元和7年（1621年）には徳川家光に再び仕官し、甲斐国内に2000石を賜りました。この時期、重長は神戸藩・伊勢亀山藩、さらには松本藩などの大名転封の引き渡し役を任されていました。

寛永16年（1639年）に重長はその生涯を閉じます。彼には実子がなく、従弟の青山利政が家督を受け継ぎました。また、別家を立てた養子の青山重勝の子である盛長も養子に迎え、青山家の血統を引き継ぎました。

系譜

重長の父は青山正長で、母は大久保忠益の娘でした。妻については不詳ですが、彼の系譜は堅実なものであり、次世代へと受け継がれていきます。重長の家庭も複雑であり、養子として迎えた男子は青山重勝、青山利政、青山盛長の三名がいました。

参考文献

• - 『寛政重修諸家譜』巻第730

青山重長の功績は、彼が徳川家の家臣として果たした役割に示されており、日本の歴史においても重要な位置を占めています。彼の人生は、戦国時代から江戸時代への移行期における一貴族の奮闘を物語っているのです。

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