青岩バイパス

青岩バイパス：岩手・青森を結ぶ架け橋

青岩バイパスは、国道4号の一部を構成し、岩手県二戸市と青森県三戸郡を結ぶ重要なバイパス道路です。特に、岩手・青森県境を流れる馬淵川に架かる青岩橋周辺は、急カーブと狭小な道幅が長年の課題となっていました。この問題を解決するために建設されたのが青岩バイパスであり、その中心となるのが青岩大橋です。

青岩大橋の建設とルートの選定

青岩バイパスの建設にあたり、新たな橋「青岩大橋」が建設されました。橋長140m、幅8mのこの橋は、1970年に完成し、交通のボトルネックとなっていた旧道の課題を解消しました。「青岩」という名前は、青森県と岩手県から一文字ずつ取って名付けられ、両県の県境に位置するこのバイパスの象徴となっています。

また、バイパスのルート選定においては、1967年に複線化によって新線に経路が変更された東北本線の廃線跡の一部が利用されています。これにより、用地取得のコストを抑えつつ、比較的平坦なルートを確保することができました。

青岩バイパスの概要

起点: 岩手県二戸市金田一字上野（岩手県道241号上斗米金田一線交点）
終点: 青森県三戸郡三戸町目時字上目時（青森県道149号目時停車場線交点）
青岩大橋: 長さ140m、幅8m（1970年完成）

地域交通への影響

青岩バイパスの開通以前は、旧道である青岩橋を経由して南部バスの路線バス（一戸線）が県境を越えて運行していました。しかし、2006年4月のダイヤ改正により、三戸営業所 - 舌崎間の路線が廃止されたため、この区間は出入庫のための回送ルートとしてのみ使用されるようになりました。その後、一戸線の運行区間は舌崎バス停 - 一戸駅間に短縮され、2008年4月1日には路線自体が廃止されています。バイパスの開通は、バス路線の運行にも影響を与えたことがわかります。

まとめ

青岩バイパスは、岩手県と青森県を結ぶ国道4号の重要なバイパスとして、交通の円滑化に大きく貢献しています。青岩大橋の建設や旧東北本線跡の利用など、様々な工夫が凝らされており、地域の交通と物流を支える重要な役割を果たしています。


関連項目

日本のバイパス道路一覧
* 東北地方の道路一覧

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