青木一貞

青木 一貞（あおき かずさだ）

青木一貞は江戸時代後期の重要な大名であり、摂津国麻田藩の第10代藩主です。彼は安永5年（1776年）に第9代藩主・青木一貫の四男として生まれました。生母は正室であり、先代藩主・青木一新の娘であったため、正式な嫡子として扱われました。一貞は3人の異母兄がいましたが、彼らはそれぞれ養子に出されています。

彼の藩主としての活動は、天明6年（1786年）に父の死去に伴って家督を相続したことから始まります。若くして藩の運営を担うこととなり、寛政5年（1793年）には11代将軍・徳川家斉に御目見を果たし、同年の12月16日には従五位下・出羽守に叙任され、その後甲斐守に改められました。

藩政においては、教育の重要性を認識し、寛政年間に藩校である直方堂を創設しました。この学校は藩士たちの子弟教育に寄与し、藩の発展に貢献したとされています。

文政4年（1821年）には、隠居して長男の青木重龍に家督を譲りました。この時、一貫は不老斎という号を名乗りましたが、その後も藩内での影響力は持ち続けたことでしょう。そして、天保2年（1831年）に56歳で生涯を終えました。

青木一貞の系譜については、父が青木一貫（1734年 - 1786年）、母が青木一新の娘・お薗であり、正室は春（佐竹義忠の娘）、継室には徽姫（池田定常の娘）がいます。また、彼には長男の青木重龍（1800年 - 1858年）を始め、次男の谷衛昉（1811年 - 1884年、谷衛弥の養子）、六男の青木一興（1822年 - 1849年、青木重龍の養子）、五女の鏗（小出英明の妻、のち石河光晃の妻）などの子女がいました。

青木一貞の生涯は、江戸時代の大名としての政治的活動や教育への貢献が色濃く残っており、彼の存在は麻田藩の歴史において重要な位置を占めています。彼の政策や取り組みは、その後の藩の発展に影響を与え、多くの人々に記憶されています。

もう一度検索