青木久 (郡山市長)

青木久は、1922年（大正11年）8月18日に生まれ、2011年（平成23年）12月14日に生涯を閉じました。彼は日本の政治家として、郡山市長を二期、そして福島県議会議員を六期にわたり務め、地域社会の発展に尽力しました。

山形工業学校を卒業後、日東紡績に入社しましたが、太平洋戦争の影響で陸軍に入隊しました。工兵科に所属し、工兵学校で学び、少尉として終戦を迎えました。戦後、日東紡績に復職し、富久山工場で勤務する傍ら、労働組合委員長として労働者の権利擁護に努めました。また、全国繊維産業労働組合同盟福島県支部長、郡山地労委議長といった要職も歴任しました。

1959年（昭和34年）には、日本社会党公認で福島県議会議員選挙に安積郡選挙区から出馬し、初当選を果たしました。その後、民主社会党（民社党）に移籍し、県議会議員として22年の長きにわたり活動しました。この間、民社党福島県連書記長なども務め、県政に深く関与しました。

1985年（昭和60年）には郡山市長選挙に立候補し、見事当選。二期にわたり市長を務めました。しかし、1993年（平成5年）の市長選挙では、テキサスA&Mユニバーシティ郡山校の存続問題が争点となり、同校の閉校を公約に掲げた市職員出身の藤森英二氏に敗れました。

1996年には、彼の功績を称え、市内湖南町福良家老の国道294号沿いに銅像が建立されました。

青木久は、郵政大臣表彰、全国県議会議長会会長表彰、自治功労者など数々の栄誉に輝いています。彼の政治家としての卓越した手腕と、地域社会への貢献は、今もなお多くの人々に語り継がれています。

参考文献
『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ、2005年。
福島県編『福島県史』第5巻、臨川書店、1984年。
郡山市編『郡山市史』第6巻 現代、郡山市、1973年。
福島県名士録編纂委員会編『福島県名士録』福島民友新聞社、1986年
* 財界21事業本部編『現代福島人名録』財界21、2002年

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