青木大

青木 大

青木 大（あおき だい）は、1994年10月24日に千葉県で生まれた日本の柔道家です。主に男子60kg級で活躍しました。身長172cmとこの階級では長身であり、右組み手から繰り出す得意技の巴投げや、粘り強い寝技を駆使するスタイルが特徴です。血液型はO型で、段位は四段を取得しています。

競技生活と主な経歴

柔道を始めたのは6歳の時でした。中学時代には市川第七中学の3年生で全国中学校柔道大会の60kg級に出場しましたが、惜しくも3回戦で敗退しました。高校は柔道の強豪である習志野高校に進学。2年生時には全国高校選手権で5位入賞を果たし、その実力を示しましたが、3年生時のインターハイでは早期敗退となりました。

2013年に日本体育大学へ進学すると、着実に力をつけ始めます。2年生時の2014年には、全日本ジュニア柔道体重別選手権大会で決勝に進出し2位となり、学生体重別選手権大会と講道館杯全日本柔道体重別選手権大会ではともに3位に入賞しました。翌2015年、大学3年生時には、選抜体重別選手権大会の初戦で、当時すでに世界チャンピオンとして知られていた東海大学の髙藤直寿選手を内股で破るという大きな金星を挙げ、最終的に3位となりました。同年、学生体重別選手権大会では決勝でライバルの林浩平選手（国士舘大学）を破り、念願の初優勝を飾りました。講道館杯では決勝まで勝ち進みましたが、大学の先輩である山本浩史選手に敗れて2位に終わりました。初の国際大会挑戦となったグランドスラム・東京では5位という結果でした。

大学最後の年となる2016年には、選抜体重別選手権大会で再び髙藤選手と対戦しましたが、敗れました。しかし、同年のグランプリ・ブダペストでは、得意の寝技を活かして勝ち上がり、決勝でキルギスの選手を崩上四方固で破り、IJFワールド柔道ツアーでの自身初となる優勝を飾りました。学生体重別選手権大会では連覇を目指しましたが、5位に終わりました。

実業団での活躍

2017年からはパーク24株式会社に所属し、競技を続けました。この年から始まった実業個人選手権大会で優勝し、国内のトップ選手としての地位を確立します。2018年の同大会では同僚の竪山将選手を決勝で破り2連覇を達成。講道館杯でも3位に入賞しました。国際大会ではグランプリ・ハーグで決勝に進出しましたが、モンゴルの選手に反則負けを喫し2位となりました。2019年には実業個人選手権大会で3連覇を果たし、その実業団での強さを見せつけました。同年の講道館杯では決勝で大学の後輩である古賀玄暉選手を破り、この大会で初めて優勝を飾りました。

その後

パーク24を退職後、帝京科学大学の職員として柔道に携わりながら、競技生活を継続。2023年の講道館杯では再び3位入賞を果たすなど、長きにわたり国内トップレベルで活躍しました。

青木選手の柔道は、長身から放たれる破壊力のある巴投げと、相手を追い詰める緻密な寝技が融合したスタイルで、多くの強敵を相手に勝利を収めました。特に髙藤選手からの金星や、寝技での一本勝ちは多くのファンの記憶に残っています。国内外での輝かしい戦績は、彼の柔道家としての偉大さを物語っています。

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