青木正

青木 正（あおき まさし） - 日本の政治家

青木正は、1898年12月5日に埼玉県で生まれ、1966年4月12日に亡くなるまで、長きにわたり日本の政治界で重要な役割を果たしました。彼は自治庁長官、国家公安委員会委員長、衆議院議員を務めるなど、多岐にわたる政治職を歴任しました。

生涯と教育

青木は、北埼玉郡共和村の旧家に生まれました。若い頃には旧制不動岡中学校を経て東京農業大学を卒業。その後、実家に戻り、農村の若者たちの育成に力を注いでいました。

政治家への道

その後、政治における農民の苦境に目を向け、小作争議の背景には政治があると気づきました。そのため、まずは政治記者として政治の現状を知ろうと中外商業新報に入社。編集部長や論説委員としての経験を積んだ後、1937年には家業を継ぐために新聞社を退職しました。

戦後の活動

戦後、食糧供給が今最も重要な課題となった日本で、青木は共和村の農地委員長や東京農業大学の出版部長として、地域の農村振興に尽力しました。1949年の衆議院議員選挙に民主自由党公認で立候補し、見事初当選を果たします。1952年には湿田単作地域の農業改良法案を提案し、これが成立するなど、農業政策においても成功を収めました。

選挙制度への貢献

彼は、選挙制度の改革に対しても意欲的であり、衆議院公職選挙法改正に関する調査特別委員長に就任。小選挙区制の推進者として知られ、またその研究が評価されて国際的な視察も行っています。さらに、自民党内では国会対策の副委員長や選挙調査会長も歴任しました。

自治庁長官としての功績

1958年、第2次岸内閣で自治庁長官兼国家公安委員会委員長に任命されました。この任期中、警職法改正案の審議が難航し、青木は一時国家公安委員会委員長専任となりますが、最終的に廃案となる苦い経験を持っています。しかし、彼は埼玉県の越境合併問題に関しても難しい判断を下し、多角的に物事を考える姿勢が求められました。

最後の日々

1965年には予算委員長をつとめ、社会貢献として日本消防協会の役員にも名を連ねました。1966年4月12日、彼は埼玉県鴻巣市の山崎病院にて病により67歳で亡くなります。その死後、勲一等瑞宝章が追贈され、正三位に叙されました。青木正の政治活動とその影響力は、今日の日本においても重要視されています。

もう一度検索