青木重臣

青木 重臣（あおき しげとみ）

青木重臣は、1900年8月6日に長野県更級郡牧郷村で生まれました。彼は、内務・警察官僚として日本の政治史に名を刻む人物であり、初代愛媛県知事を務めました。

経歴

青木は、長野市において青木善蔵の三男として育ち、第二高等学校を卒業後、1926年に高等試験行政科試験に合格し、次いで1927年に京都帝国大学法学部を卒業しました。その後、内務省に入省し、石川県の警部に任命され、警察の世界に足を踏み入れました。

青木のキャリアは多岐にわたり、麻布、六本木、深川、西平野といった地域の警察署長を歴任しました。また、関東局の警務課長や特別高等警察課長、そして警察官教習所長などの重要な役職も担当しました。その後、満州国治安部特務科長、福井県の書記官・警察部長、内務事務官、厚生省監理課長などを経て福島県内政部長に就任しました。

1945年6月には中国地方総監府の勅任参事官兼第一部長に就任し、同年8月6日の広島における原爆投下の際には重傷を負いましたが、奇跡的に生存することができました。

1946年10月、愛媛県知事に任命され、翌年3月に退官し、同年4月の初の愛媛県知事選挙に出馬して当選を果たしました。1951年の次の知事選でも再出馬しましたが、久松定武に敗北し落選しました。

家族

青木重臣は、妻の青木政子と共に生活を送りました。妻は、貴族院の多額納税者議員である田中徳兵衛の四女でした。また、彼の長兄には大蔵官僚で政治家の青木一男がいます。青木重臣の家族は、彼の業績と影響を内外に広める役割を果たしました。

脚注と参考文献

彼の業績や経歴については、多くの文献に記録されています。たとえば、2003年には『新訂 政治家人名事典 明治〜昭和』が出版され、青木の業績が詳細に記述されています。さらに、歴代知事に関する文献や官僚制の事典、原爆被災に関する記録などが彼の歴史的背景を深く理解するために役立ちます。

青木重臣はその生涯を通じて、日本の内務・警察の発展に大きく寄与し、その名は今なお歴史に残っています。

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