青柳 (青森市)

青森市青柳：歴史と現在が交差する港町の物語

青森市青柳（あおやぎ）は、青森市中心部の北東端に位置し、青柳一丁目と青柳二丁目から構成されるエリアです。郵便番号は030-0811。

地理

青柳は、青森湾に面し、東は堤川を隔てて港町や茶屋町、南は堤町、西は本町と接しています。青柳一丁目は、港湾施設や倉庫が多く見られる一方、商店、事務所、住宅も混在しています。青柳二丁目も同様に、多様な建物が立ち並んでいます。

堤川の河口部には堤川緑地公園があり、釣りを楽しむ人々の姿が見られます。また、青森市とツインシティ提携を結んでいる函館市にも、同名の青柳町が存在します。

河川と橋梁

青柳を特徴づけるのは、以下の河川と橋梁です。

堤川: 青柳の東を流れ、青森湾に注ぎます。
石森橋: 堤川の最下流に架かる橋で、この橋から下流は河川法上、海洋として扱われます。船舶の繋留に便利なため、停泊中や航行中の船舶がよく見られます。
青柳橋
旭橋
うとう橋

交通

青柳は、青森港に近く、交通の要所でもあります。

港湾

青森港堤埠頭などの港湾施設があります。

道路

東西に走る道路として、以下のものが挙げられます。

臨港道路3号線: 旧新蜆貝町付近を通り、青柳一丁目の西端から西へ延びています。
青森市都市計画道路 3･3･1 石森橋通り線: 旧浜町通りに繋がり、現在の青柳一丁目、旧蜆貝町付近を通ります。
青森市都市計画道路 3･5･1 青柳橋通り線: 旧大町通りに繋がり、現在の青柳二丁目北部、旧塩町、旧莨町付近を通ります。青森市市バス青柳線が運行しています。
青森市道 旭橋通り線: 旧米町通りに繋がり、現在の青柳二丁目南部、旧博労町付近を通ります。
青森市都市計画道路 3･3･2 青森駅通り合浦線: 旧寺町通りに繋がり、現在の青柳二丁目の南の境界線となっています。旧松森町付近を通ります。（青森市大字松森や、現在の松森一～三丁目とは異なります。）

南北に走る道路としては、以下のものがあります。

青森市都市計画道路 3･4･3 蜆貝八重田線: 旧浦町駅通りで、現在は平和公園通りと呼ばれ、青柳の西の境界となっています。
青森市都市計画道路 3･5･4 堤町通り浜田線: 青柳町内では、旧堤町付近を通り、国道4号と交わる堤橋交差点を越えて南に直進すると、青森県道27号青森浪岡線に繋がります。

歴史

青柳一丁目、二丁目は、昭和43年9月1日、青森市中部地区の住居表示実施により設置されました。

青柳一丁目: 第二埠頭、塩町、蜆貝町の各一部、新蜆貝町の全部が含まれます。
青柳二丁目: 塩町、博労町、松森町、堤町の各一部、莨町の全部が含まれます。

青柳二丁目東部の一角は、かつて莨町と呼ばれ、煙草の売買が許されていたと言われています。現在、その面影は薄れていますが、青森市立莨町小学校の名とその校門前にある標柱に、その名残を見ることができます。また、中南部の旭橋の通り沿いは、かつて博労町と呼ばれ、港町青森の東のはずれとして、藩政時代には馬市が開催されていました。筒井、横内、豆坂（大豆坂）を越えて浪岡に至る街道（大豆坂街道）に接していたため、呉服店が軒を連ね、堤町とともに繁盛した商店街でした。

施設

青森市立莨町小学校
港湾合同庁舎
青森税関
ユニバース青柳店

関連項目

青森市地区一覧
* 青柳 (曖昧さ回避)

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