八重田

八重田（やえだ）

八重田は、青森県青森市に位置する地名で、一丁目から四丁目までが存在します。かつては大字名としても使用されていました。

地理

八重田は青森市の東地区に位置し、市街地の東寄りにあります。北は海岸に面し、東は武兵衛川を隔てて矢作・本泉と、南は国道4号青森東バイパスを隔ててけやきと隣接しています。西は水路と道路を隔てて東造道と接し、北部の八重田浄化センター付近では、西側の赤川を隔てて造道とも接しています。

二丁目と三丁目の間には、1968年まで旧国鉄東北本線が通っていた場所を利用した2号遊歩道があります。地域内はおおむね住宅地であり、家並みは隣接する東造道や矢作・本泉から続いています。北部の青森県道259号久栗坂造道線沿いには、商店や医院などが集まっており、南端の国道4号青森東バイパス沿いには、ラセラ東バイパスショッピングセンターがあります。

歴史

八重田の歴史は、原別に居住していた弘前藩士の斎藤武兵衛が武兵衛川を開削し、周辺の8つの村（海老沼村、作道村、小柳村、戸山村、貝久保村、戸崎村、原別村、矢田村）に属していた低湿地を開墾したことに始まるとされています。かつては大字名であり、鶴見、露草、浜野、矢作といった小字が存在しました。もともと水田の多い地域でしたが、昭和30年代から宅地化が進み、平成に入る頃にはほぼ全域が住宅地となっています。

1722年（享保7年）：斎藤武兵衛が弘前藩からこの地の開墾の許可を得ます。
1736年（元文元年）：この地が八重田村と命名されます。
1889年（明治22年）：東津軽郡造道村に合併し、八重田は同村の大字となります。
1927年（昭和2年）：隣接する造道村大字造道とともに、青森市に編入されます。
1928年（昭和3年）：字浜野に農林省青森種鶏場が設置されます（のちに種畜場）。
1994年（平成6年）：造道・八重田地区の住居表示が実施され、大字八重田のうち、矢作を除いた部分の国道4号より北側が、周辺地域の一部を取り込み、八重田一丁目から四丁目となりました。
八重田一丁目：造道字磯野、八重田字浜野、原別字上海原の各一部
八重田二丁目：造道字磯野、八重田字浜野、八重田字露草の各一部
八重田三～四丁目：八重田字露草、矢田前字本泉の各一部
2003年（平成14年）：原別・八重田地区の住居表示が実施され、大字八重田字矢作の一部が矢作一丁目から三丁目となり、残りが本泉一丁目・二丁目の一部となりました。
矢作一～三丁目：八重田字矢作の一部
本泉一～二丁目：八重田字矢作、矢田前字本泉の各一部
2003年（平成15年）：小柳・八重田地区の住居表示が実施され、残った大字八重田が、はまなす二丁目の一部、および、けやき一丁目・二丁目の各一部となりました。

主な施設

八重田浄化センター：青森駅東側の区域の下水を処理する施設。1973年運転開始。一丁目に位置します。
稲荷神社：二丁目にあります。
八重田保育園：三丁目に所在します。
ユニバース ラ・セラ 東バイパスショッピングセンター：食品スーパー「ユニバース」を核店舗とするショッピングセンター。専門店や飲食店などが入っています。1990年にジョイフルシティみなみとして開店し、2002年にユニバースによる経営となり、現在の店名となりました。
青い森信用金庫八重田支店：四丁目にあります。
* 露草緑地：四丁目に位置します。

もう一度検索