青森県民駅伝競走大会

青森県民駅伝競走大会

青森県民駅伝競走大会は、青森県内の全市町村が参加し、郷土の代表としてたすきをつなぐ、県内最大の駅伝競走大会です。毎年9月の第1日曜日に青森市で開催され、県民のスポーツ振興と地域活性化に貢献しています。

大会の概要

1993年に第1回大会が開催され、今年で30年以上の歴史を誇ります。前身である陸奥湾一周駅伝競走の精神を受け継ぎ、「健脚でつなげ郷土の和と心」をスローガンに、選手たちは故郷の誇りを胸にコースを駆け抜けます。

現在のコースは、青森県観光物産館アスパム前をスタートし、カクヒログループアスレチックスタジアムをフィニッシュとする9区間26.1kmです。正午にスタートし、総合順位に加え、市・町・村の部でそれぞれ順位を競います。各チームは、市町村の代表として選ばれた選手たちで構成され、老若男女が一体となってたすきをつなぐ姿は、地域の一体感を高めます。

歴史と変遷

第1回大会からコースや開催時期には変遷がありました。初期は青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸前をスタートし、青森県総合運動公園陸上競技場をフィニッシュとする10区間42.195kmで、9月15日（敬老の日）に開催されていました。しかし、2019年の第27回大会からは、フィニッシュ地点が新青森県総合運動公園陸上競技場に変更され、コースも大幅に短縮されました。

2020年と2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響で大会が中止となりましたが、2022年には3年ぶりに開催されました。ただし、感染症対策として、ロードコースではなく新青森県総合運動公園の敷地内を走るコースで実施されました。

コース

2019年（第27回）のコース

1. 第1区：アスパム～三内稲本（3.8km、男子・高校生以上）
2. 第2区：三内稲本～三内丸山（1.1km、女子・小学生）
3. 第3区：三内丸山～安田近野（1.5km、男子・小学生）
4. 第4区：安田近野～高田（4.6km、男子・高校生以上）
5. 第5区：高田～新町野（3.4km、男子・中学生）
6. 第6区：新町野～幸畑（3.1km、女子・中学生以上）
7. 第7区：幸畑～桑原（3.8km、男子・高校生以上）
8. 第8区：桑原～諏訪沢（2.3km、女子・中学生以上）
9. 第9区：諏訪沢～新陸上競技場（2.5km、男子・中学生）

合計：9区間、26.1km

2002年（第10回）から2018年（第26回）までのコース

1. 第1区：アスパム～合浦公園（4.6km、男子・高校生以上）
2. 第2区：合浦公園～野内（3.8km、男子・中学生）
3. 第3区：野内～諏訪沢（4.6km、男子・高校生以上）
4. 第4区：諏訪沢～戸山団地（6.1km、男子・高校生以上）
5. 第5区：戸山団地～幸畑（2.5km、女子・中学生）
6. 第6区：幸畑～流通団地入口（5.2km、男子・高校生以上）
7. 第7区：流通団地入口～細越（3.2km、女子・中学生以上）
8. 第8区：細越～県総合運動公園陸上競技場（3.8km、男子・中学生）

合計：8区間、33.8km

歴代優勝チーム

大会では、市の部、町の部、村の部でそれぞれ優勝チームが決定します。以下に主な歴代優勝チームを記します。

テレビ・ラジオ中継

青森放送（RAB）がテレビ・ラジオで中継を行っており、県民に広く親しまれています。長年「みちのく銀行スペシャル」として放送されていましたが、2022年からは「県民共済presents」としてリニューアルされました。

その他の情報

福士加代子選手が過去にこの大会に出場しています。また、大会には日本テレビ系列局からスタッフ・技術協力があり、中継車なども使用されています。

青森県民駅伝競走大会は、地域を代表する選手たちがたすきをつなぎ、県民の心を一つにする、青森県にとってかけがえのないスポーツイベントです。

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