青野鎌坂バイパス

青野鎌坂バイパスの概要

青野鎌坂バイパス（あおのかまさかばいぱす）は、福井県丹生郡越前町の青野から鎌坂までの地点を結ぶ総延長4,250メートルの国道417号バイパスです。このバイパスが整備される前、国道417号の該当区間は道幅が狭く、大型車がすれ違うことが難しいという問題を抱えていました。急カーブや急勾配が続くために運転には注意が必要で、また歩道が設けられていなかったため、歩行者にとっても非常に危険な状況が続いていました。そこで、福井県は1989年（平成元年）に地域連携推進事業としてこのバイパスの整備を始めました。

バイパス開通までの経緯

1989年からの整備が始まり、1990年度には工事に着手しました。その後、段階的に一部区間が供用を開始し、1995年には織田町上戸から鎌坂間の約1,965メートルが開通しました。2001年には青野から茱原間の600メートルが一部開通し、最終的には2007年6月11日に越前町茱原から上戸間の967メートルが開通し、全線が供用されるようになりました。

路線データ

• - 起点: 越前町青野（旧朝日町青野）
• - 終点: 越前町鎌坂（旧織田町鎌坂）
• - 延長: 4,250メートル
• - 構造規格: 第3種第2級
• - 設計速度: 50km/h
• - 車線数: 2車線
• - 道路幅: 総幅員14.5メートル（車道6.5メートル、歩道8.0メートル）
• - 計画交通量: 8,700台/日
• - 事業費: 約82億円

このバイパスの整備により、地域住民や観光客の交通便が大幅に改善されました。過去には不便さを感じていた人々も、今では安全で快適に移動することができます。

主な構造物

バイパスには、いくつかの重要な橋も設置されています。以下はその一部です。

• - 常磐橋: 橋長41.5メートルのPC単純ポストテンションT桁橋（2000年度完成）
• - 上戸大橋: 橋長55.5メートルの単純非合成鋼鈑桁橋（2003年度完成）
• - 常磐峡大橋: 橋長78.3メートルの単純合成鋼鈑桁橋2連（1993年度完成）
• - 道並橋: 橋長45メートルの単純合成鋼鈑桁橋（1995年度完成）
• - 神田橋: 橋長46メートルの単純非合成鋼鈑桁橋（1996年度完成）
• - 行道橋: 橋長80メートルの2径間連続非合成鋼鈑桁橋（1996年度完成）

これらの橋梁は、地域の交通インフラを支える重要な構造物です。バイパス整備によって、過去のような交通渋滞や事故のリスクが減少し、安全な道路環境が整えられました。

まとめ

青野鎌坂バイパスは、地域の交通を円滑にするために長い時間をかけて整備されました。これにより、地域の発展や住民の生活向上に寄与することが期待されています。今後もこの道路が安全で効率的な交通手段として使われることが重要です。

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