青15号

青15号について

青15号（あお15ごう）は、日本国有鉄道（国鉄）が公式に設定した色名の一つで、特に鉄道車両の塗装に多く使用されてきた色です。この色は、かつての国鉄部内では「インクブルー」とも呼ばれ、マンセル値は「2.5PB 2.5/4.8」とされています。

歴史的背景

青15号は、1958年に初めて使用され、その年の10月に登場した20系客車や、特急「はつかり」に用意されたスハ44系客車の基本色として採用されました。また、同年11月には151系電車（後に181系くろしお電車と改称）の文字マークの日本語表記にもこの色が利用されています。

1962年になると、古い客車の近代化改造が進み、1964年以降は、これらの車両の車体色が従来のぶどう色2号から青15号に変更されました。同様に、軽量客車として知られる10系客車も1964年以降に青15号を採用しました。この変更は、製造された新たな荷物客車や郵便客車においても行われました。

特に1963年には、横須賀線などで使用されていた通称「スカ色」が、クリーム2号と青2号の組み合わせから、クリーム1号地に青15号に変更され、この塗装は後にも多くの旧型電車に採用されました。

車両での使用例

青15号は多くの鉄道車両に使われてきました。以下にその一部を紹介します。

• - 国鉄客車・電車: 10系、20系、70系、72系（モハ62形・クハ66形を含む）、113系、115系、143系（クモヤ143形・クモユニ143形）、145系、191系、193系等。特に1964年以降に近代化改造を受けたこれらの客車には、青15号が使われています。
• - 国鉄電気機関車: EF58形、EF67形を除く新型直流電気機関車などは、この色で塗装されています。1964年以降には、EF58形についても青15号での色変更が行われました。
• - 貨物車: レム5000形冷蔵貨車やタキ43000形タンク車でもこの色が採用されています。

また、1973年には国鉄191系電車が改造され、以後の直流新性能事業用車両の車体色にも青15号が使用されています。

近似色との違い

青15号は近似色として藍色やインディゴ、青2号などがあります。また、阪神電気鉄道の一部の車両や、JR西日本の321系、207系、さらには近畿日本鉄道の汎用特急用車両の青色部分とも近い色合いです。これらの色名は、青15号に似た色彩を持つ車両や塗装に使用されています。

関連項目

青15号は国鉄における色名の一つとして正式な記録に残されています。色名の一覧や国鉄色について調査すると、その多様性と歴史を知ることができます。

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