鞍手信号場

鞍手信号場について

鞍手信号場（くらてしんごうじょう）は、福岡県鞍手郡鞍手町中山に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽新幹線の信号場です。この信号場は、山陽新幹線における重要なポイントであり、新幹線車両の運行を安全かつ円滑に行うために不可欠な施設となっています。

概要

鞍手信号場は、小倉駅から西へ約22.5km（東京起点1035.7km地点）の場所に位置しています。この場所は、小倉駅と博多駅のほぼ中間にあたり、山陽新幹線の主要な区間を支える上で重要な役割を果たしています。特に、この信号場の特徴として、新幹線鞍手保守基地への分岐点であることが挙げられます。鞍手保守基地は、新幹線の保守作業を行うための施設であり、その基地へ分岐するために、この信号場が設けられました。

歴史

鞍手信号場は、山陽新幹線の岡山駅から博多駅間の延伸開業と同時に、1975年（昭和50年）3月10日に開設されました。この開業により、山陽新幹線のネットワークが大きく広がり、その中で鞍手信号場は、新幹線の安全運行を支える重要な一翼を担うようになりました。

構造

鞍手信号場の構造上の最大の特徴は、鞍手保守基地への渡り線が存在することです。この渡り線は、山陽新幹線の下り線（小倉方面）から分岐し、上り本線と平面交差した後、鞍手保守基地へと繋がっています。この構造は、新幹線本線と保守基地への連絡線を効率的に結びつけ、保守作業の効率化に貢献しています。しかし、鞍手保守基地の構内は非電化区間であり、連絡線も非電化単線となっています。保守基地への出入口は門で閉ざされており、保守用車両が出入りする際にのみ開けられます。

周辺情報

鞍手信号場の周辺には、九州自動車道が通っており、鞍手パーキングエリア（PA）や鞍手インターチェンジ（IC）が設置されています。また、福岡県道29号直方宗像線や福岡県道472号直方鞍手線といった主要な道路も近くを通っており、交通の便が良い地域です。

隣の駅

鞍手信号場は、駅としての機能は持たないため、旅客の乗降はできません。山陽新幹線においては、以下の駅間に位置しています。

小倉駅 - 鞍手信号場 - 博多駅

まとめ

鞍手信号場は、山陽新幹線の運行において重要な役割を担う信号場であり、特に鞍手保守基地への分岐点として、新幹線車両の保守作業を支える上で不可欠な施設です。この信号場の存在が、山陽新幹線の安全かつ円滑な運行を可能にしています。

関連項目

日本の信号場一覧

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