鞘師智也

鞘師 智也について

鞘師智也（さやしともや）は、1980年5月6日生まれで、大阪府茨木市の出身です。元プロ野球選手でポジションは外野手でした。彼は右投右打の選手で、現在は広島東洋カープのスカウトとして活躍しています。ユニークな苗字を持つ彼ですが、その先祖は姫路城の刀の鞘を作っていた名工だと知られています。また、女優の鞘師里保は彼の姪にあたります。

来歴

プロ入り前

鞘師は小学2年生の頃から野球を始めました。報徳学園高等学校では2年生で外野手に転向し、第70回選抜高等学校野球大会で横浜高校の松坂大輔から2安打を記録しました。第80回全国高等学校野球選手権大会にも出場したが、初戦で敗退しています。その後、東海大学に進学し、大学3年生の時には全日本大学野球選手権大会で優勝を果たしました。しかし、4年の秋には右肘の故障に見舞われ、手術を受けています。彼の大学時代の成績としては、首都大学リーグで39試合に出場し、116打数33安打を記録し、打率は.284、打点は13に達しました。また、ベストナインにも選ばれました。2002年には、世界大学野球選手権の日本代表に選出され、3位入賞に貢献しました。これを経て、2002年のドラフトで広島東洋カープから4巡目で指名を受け、プロに入団しました。

プロ入り後

プロ入り後、彼は2006年の9月26日に阪神タイガース戦で初の一軍出場を果たしました。出場時には前田智徳の代走としての起用でした。初打席では藤川球児から併殺打となりました。翌日の試合では6番中堅手としてスタメン出場し、左飛を打ちましたが、この年は無安打で終わります。

2007年5月9日、中日ドラゴンズ戦での代打出場により初安打を記録し、続けて初得点も記録しました。この年の二軍成績は打率.262、10盗塁と自己最高でした。2009年にはオリックス・バファローズ戦でスタメン出場し、珍しいシーンでホームインのプレーも見せました。二軍では8本塁打を放つ好成績を残しました。しかし、2010年シーズンは一軍出場がなく、10月3日に戦力外通告を受けて現役を引退しました。

引退後

引退後は、広島カープの近畿地区担当のスカウトに転身しました。スカウトとしては岡田明丈や石原貴規、高校の後輩である小園海斗などを担当しました。スカウトの先輩である苑田聡彦は鞘師の明るい性格と社交的な姿勢を評価しており、彼の人脈作りや選手情報の入手における資質を高く評価しています。

選手としての特徴

選手としては俊足巧打の特長があり、外野手として運動能力の高いプレイヤーでした。彼のプレースタイルは多くのファンから支持を受けるものでした。

詳細情報

• - 初出場: 2006年9月26日、対阪神タイガース戦
• - 初打席: 同上、藤川球児から游撃ゴロの併殺打
• - 初安打: 2007年5月9日、対中日ドラゴンズ戦でサンティアゴ・ラミレスから中前安打
• - 背番号: 33（2003年 - 2010年）

鞘師智也は選手としてだけでなく、その後のスカウト活動においても昭和の野球ファンに愛され続ける存在です。

もう一度検索