韓国スタンダードチャータード銀行

韓国スタンダードチャータード銀行の歴史と概要

韓国スタンダードチャータード銀行は、大韓民国に本拠地を置く銀行で、ソウル特別市に本店があります。顧客には「SC第一銀行」という旧行名を用いて親しまれています。2005年1月には、香港に本部を持つイギリス系の大手金融機関であるスタンダードチャータード銀行に、約3兆4,000億ウォンで買収され、同年10月1日に名称を「SC第一銀行」に変更しました。その後、2012年1月には現在の名称へと改称されています。

設立当初からの伝統を持つこの銀行は、2005年末時点で総資産が約59兆ウォンに達し、韓国国内で第7位の規模を誇る市中銀行となっています。また、全国に406の本支店を展開し、かつては香港、青島、ロンドンにも拠点を持っていましたが、現在は全ての海外拠点が閉鎖されています。

略歴と成り立ち

元々、旧・第一銀行は日本の統治下にある1929年に朝鮮貯蓄銀行として設立され、その後1958年に「第一銀行」と名称を変更しました。この銀行は、日本に存在した第一銀行や台湾の第一銀行とは直接の関係はありません。韓国では初めて定期積金やトラベラーズチェックを導入したことでも知られています。

当行は市中銀行に分類されており、銀行コードは「23」で、日本の金融庁では外国銀行として統一金融機関コード「0436」が割り当てられています。

旧・第一銀行の時代には、アジア通貨危機の影響を受け、主要な取引先である起亜自動車や大宇、韓宝鉄鋼が連鎖して経営危機に陥りました。これに伴い銀行も破綻し、米国の投資ファンド「ニューブリッジ・キャピタル」が経営権を獲得しました。特に、韓国の銀行として外国人CEOを初めて迎えたウィルフレッド・Y・ホリエの就任は話題となりました。彼は日本の消費者金融業界で長年の経験を持つ人物です。

国際的な展開

韓国における欧米金融機関の支店としては、韓国スタンダードチャータード銀行のほか、米シティバンク傘下の韓国シティ銀行（旧韓美銀行）が存在しています。

日本における展開

日本では、1972年に旧・第一銀行として初めての海外支店を大阪市に開設しましたが、その支店は1998年に閉鎖されました。また、1988年5月には東京支店も開設し営業していましたが、行名変更前の2005年9月にはスタンダード・チャータード銀行東京支店に営業を譲渡して閉店しました。現在、顧客はスタンダード・チャータード銀行東京支店で口座の解約手続きが可能となっています。

まとめ

韓国スタンダードチャータード銀行は、長い歴史を有しながらも、時代の変遷と共に変化を続けてきました。現代においても国際的な金融機関として、その存在感を示しています。

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