順宗 (唐)

順宗（じゅんそう）

順宗は、唐朝の第13代皇帝であり、徳宗の長男として生まれた。

生涯

779年に皇太子に立てられ、805年に徳宗の崩御を受けて皇帝に即位した。即位後、王叔文（おうしゅくぶん）や王伾（おうひ）を翰林学士（かんりんがくし）に任用し、韋執誼（いしつぎ）、韓泰（かんたい）、陳諌（ちんかん）、柳宗元（りゅうそうげん）、劉禹錫（りゅううしゃく）といった人材を登用した。彼らと共に、徳宗の時代から続いていた官吏の腐敗を正し、地方財政の再建、宦官からの兵権奪還を目指す「永貞の改革（えいていの かくしん）」を推し進めようとした。

しかし、即位から間もなく脳溢血で倒れ、言語障害の後遺症が残った。さらに8月には、宦官の具文珍（ぐぶんちん）らが結託して順宗に退位を迫り、即位後わずか7ヶ月で長男の李純（りじゅん）（後の憲宗）に譲位し、太上皇となった。

翌年、咸寧殿（かんねいでん）で46歳で崩御したが、宦官による暗殺説も存在する。在位中の記録として、韓愈（かんゆ）によって著された『順宗実録』（『韓昌黎集』外集に所収）が現存している。

宗室

皇太子妃：蕭妃（しょうひ） - 蕭昇（しょうしょう）と郜国公主（粛宗の娘）の娘。
太上皇后：王皇后（おうこうごう）（荘憲皇后）
長男：広陵王 李純（りじゅん）（憲宗） - 第14代皇帝
十五男：福王 李綰（ふくおう りわん）
長女：漢陽公主 李暢（かんようこうしゅ りちょう）
次女：普安公主 李自虚（ふあんこうしゅ りじきょ）
皇女：云安公主（うんあんこうしゅ）

側室：董徳妃（とうとくひ） - 太上皇時代の側室
側室：趙昭儀（ちょうしょうぎ）
九男：宋王 李結（そうおう りけつ）
側室：王昭儀（おうしょうぎ）
次男：郯王 李経（たんおう りけい）
側室：王昭儀（おうしょうぎ） - 李経の母とは別人。
七男：郇王 李綜（しゅんおう りそう）
八男：邵王 李約（しょうおう りやく）
十九男：岳王 李緄（がくおう りこん）
側室：崔昭儀（さいしょうぎ）
十八女：潯陽公主（しんようこうしゅ）
側室：崔充儀（さいじゅうぎ）
側室：楊充儀（ようじゅうぎ）
側室：王昭媛（おうしょうえん）
側室：王昭容（おうしょうよう）
側室：牛昭容（ぎゅうしょうよう）
側室：牛修儀（ぎゅうしゅうぎ）
側室：張美人（ちょうびじん）
側室：許美人（きょびじん）
側室：尹才人（いんさいじん）
側室：段才人（だんさいじん）

生母不詳の子女

三男：均王 李緯（きんおう りい）
四男：漵王 李縦（じょおう りしょう）
五男：莒王 李紓（きょおう りじょ）
六男：密王 李綢（みつおう りちゅう）
十男：集王 李緗（しゅうおう りしょう）
十一男：冀王 李絿（きおう りきゅう）
十二男：和王 李綺（かおう りき）
十三男：衡王 李絢（こうおう りけん）
十四男：欽王 李績（きんおう りせき）
十五男：会王 李纁（かいおう りくん）
十六男：福王 李綰（ふくおう りわん）
十七男：珍王 李繕（ちんおう りせん）
十八男：撫王 李紘（ぶおう りこう）
二十男：袁王 李紳（えんおう りしん）
二十一男：桂王 李綸（けいおう りりん）
二十二男：翼王 李綽（よくおう りたく）
二十三男：蘄王 李緝（きおう りしゅう）
十七女：文安公主 李代宗児（ぶんあんこうしゅ りだいそうじ）
二十一女：臨茹公主（りんじょこうしゅ）
二十二女：平恩公主（へいおんこうしゅ）
* 二十三女：邵陽公主（しょうようこうしゅ）

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