須原駅

須原駅：歴史と自然に抱かれた中央本線の駅

長野県木曽郡大桑村に位置する須原駅は、東海旅客鉄道（JR東海）中央本線に属する駅です。1909年（明治42年）1[[2月1日]]、中央西線の終着駅として開業しました。当初は旅客と貨物の両方を扱い、地域の経済活動に貢献していました。その後、1910年（明治43年）には中央西線が上松駅まで延伸、1911年（明治44年）には中央西線が中央本線に編入されるなど、歴史とともに変遷を遂げてきました。

1972年（昭和47年）に貨物取扱いを廃止、1984年（昭和59年）には荷物扱いも廃止され、そして1985年（昭和60年）には無人駅となりました。国鉄分割民営化後もJR東海の駅として営業を続けていましたが、2024年（令和6年）10月1日からは、シルバー人材センターによる乗車券委託販売が解除され、終日無人駅となっています。

須原駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車の交換が可能です。木造駅舎、留置線、跨線橋といった、歴史を感じさせる駅施設も残っています。木曽福島駅が管理する無人駅で、ひっそりと佇むその姿は、往時の賑わいを偲ばせる趣があります。

利用状況については、近年減少傾向にあります。「長野県統計書」によると、2007年度には一日平均75人の乗車人員でしたが、その後は減少を続け、2018年度には53人まで減少しました。近年は40人台後半から50人台前半で推移しており、地域の過疎化が反映されていると言えるでしょう。

駅周辺は、中山道須原宿を中心としたエリアです。駅は宿場町の中心に位置していますが、大きな市街地は形成されていません。南東方向には商業施設が点在しています。

歴史的建造物や観光スポットも多く存在します。例えば、重要文化財に指定されている定勝寺は、歴史を感じさせる貴重な建造物です。また、関西電力須原事務所・須原発電所、須原郵便局、IHIターボの本社なども駅周辺にあります。さらに、木曽川や国道19号も近くを通っており、交通のアクセスも比較的良好です。

バス路線としては、おんたけ交通と上松町地域振興バスが運行されており、周辺地域へのアクセス手段となっています。

隣の駅は、下り方面が倉本駅、上り方面が大桑駅です。静かな山里に佇む須原駅は、歴史を感じさせる風情と、自然豊かな環境に囲まれた、独特の雰囲気を持つ駅と言えるでしょう。 今後、地域の活性化や観光客誘致など、新たな取り組みが期待されます。

駅データ

所在地：長野県木曽郡大桑村大字須原
管理駅：木曽福島駅
構内設備：島式ホーム1面2線、木造駅舎、留置線、跨線橋
隣の駅：倉本駅 - 須原駅 - 大桑駅

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