須賀大観

須賀大観（すが たいかん）は、1968年生まれの日本の映画監督、広告プロデューサー、そしてエンターテインメントビジネス開発プロデューサーです。近年では、アイドルプロデュースやアイドルライブの主催にも力を入れています。東京都出身。

経歴と人物

慶應義塾大学経済学部を卒業後、学生時代に監督した映画作品が「ぴあフィルムフェスティバル」などで高い評価を受け、本格的に映画・映像制作の道へ進みました。大学卒業後は博報堂に入社し、コマーシャルフィルム（CF）クリエイターとして活躍。マイケル・ジョーダンを起用した「ゲータレード」やホンダのCMなど、数々の話題作を手がけました。その後、エンターテインメント事業開発にも携わり、国際的カメラマンであるクリストファー・ドイルとのミュージックビデオ制作も行いました。

映画関連の活動

映画宣伝プロデューサーとして『ガメラ2 レギオン襲来』などの作品に携わった後、1997年にヒップホップ音楽をテーマにした映画『B』で監督デビューを果たしました。監督2作目となる『ブリスター!』は、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」でファンタランド大賞（観客投票1位）を受賞し、「みちのく国際ミステリー映画祭」では新人監督賞を獲得しました。その後も、人気少女漫画を原作とした『恋文日和』や、小学館発行の超人気漫画を実写化した『最終兵器彼女』など、話題作を次々と監督。2007年にはSFコメディ『ROBO☆ROCK』が「Movie Walker試写ランキング」で2位、「ぴあ満足度ランキング」で2位を記録するなど、高い評価を受けました。また、映画『修羅雪姫』では脚本原案を担当し、近年では役所広司が声優を務めた震災ドキュメンタリー映画『ガレキとラジオ』のプロデューサーも務めています。

ゲーム・テレビ・ビジネス開発

現在、フリーの映像作家・講師としても活動しており、ゲームソフト関連では『三國無双』、『戦国無双』、『北斗無双』、『ガンダム無双3』、『ワンピース 海賊無双』などのオープニング映像を監督しました。2007年には連続ドラマの分野にも進出し、SUZUKIワゴンRとのタイアップによるネットドラマ『喫茶ベルサイユ』を企画プロデュース。秋元康氏と共同で初代AKB48メンバー折井あゆみを主演に迎えました。2010年には深夜ドラマ『宇宙犬作戦』の原案を手がけ、『渡辺謙、アメリカを行く　9・11テロに立ち向かった日系人』のプロモーション映像監督も務めました。ビジネス開発プロデューサーとしては、TOHOシネマズが運営するギャザリングシステム『ドリパス』の初期企画に携わり、映画『ゆめのかよいじ』などのクラウドファンディングによる資金調達を成功させています。

人柄とその他

須賀大観は、SFマニアとしても知られており、『スタートレック』や『バトルスター・ギャラクティカ』に関するコメントを雑誌やネットで執筆していました。また、俳優養成講座や演技映像学校で講師を務め、バンタン映画映像学院やクリーク・アンド・リバー社で非常勤講師を務めた経歴も持ちます。現在は、アイドルプロデュースにも力を入れています。

主な監督作品

B（1997年）
ブリスター! BLISTER（2000年）
恋文日和「雪に咲く花」（2004年）
最終兵器彼女（2006年）
スピードマスター（2007年）
ROBO☆ROCK（2007年）

主な宣伝・プロデュース・原案作品

ガメラ２・レギオン襲来（宣伝プロデューサー）
不夜城 SLEEPLESS TOWN（宣伝プロデューサー）
卓球温泉（宣伝プロデューサー）
ノイズ（宣伝プロデューサー）
センチメンタルシティマラソン（ポストプロ・ディレクター）
修羅雪姫（脚本原案）
ガーゴイル（企画プロデューサー）
喫茶ベルサイユ（企画・制作プロデューサー）
宇宙犬作戦（原案）
ミリタリーむすめ（原案）
ガレキとラジオ（プロデューサー）

外部リンク

『スター・トレック』ビギナー講座
* SlowTrain インタビュー

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