顕通寺

顕通寺（けんつうじ）

顕通寺は、中華人民共和国山西省忻州市五台県にある五台山に位置する仏教寺院です。その創建は中国仏教史において非常に早い時期に遡ることが知られており、日本の曹洞宗の本山である永平寺の名前の由来となった寺としても知られています。

歴史

顕通寺は、後漢の永平年間（58年-75年）に創建され、当時は大孚霊鷲寺（だいふりょうじゅじ）と称されました。その後、北魏時代には花園寺（かえんじ）と改称されています。

唐の貞観年間には寺院が再建され、大華厳寺（だいけごんじ）と改名されました。明の洪武年間には寺院が大規模に修復され、朱元璋によって大顕通寺（だいけんつうじ）の名を賜りました。永楽年間には、永楽帝により大吉祥顕通寺（だいきっしょうけんつうじ）の名を賜り、万暦年間には万暦帝により大護国聖光永明寺（だいごこくせいこうえいみょうじ）の名を賜っています。

清の康熙26年（1687年）に、正式に大顕通寺（だいけんつうじ）と改名され、現在に至ります。

1982年には、中華人民共和国国務院により全国重点文物保護単位に認定され、1983年には漢族地区仏教全国重点寺院に認定されました。

伽藍

顕通寺の伽藍は、以下の主要な建造物で構成されています。

山門
天王殿
大雄宝殿
無量殿
千鉢殿
銅殿

これらの建造物は、長い歴史の中で何度も修復、再建されており、各時代の建築様式や美術様式が反映されています。

参考文献

梓岩 (2012). “五台山顕通寺” (中国語). 『中国名寺』. 黄山書社: 安徽省黄山市. pp. 62–64. ISBN 978-7-5461-3146-7
王佳 (2012). “五台山顕通寺” (中国語). 『中国名山』. 黄山書社: 安徽省黄山市. pp. 95–97. ISBN 978-7-5461-2704-0
(中国語) 『清涼山志』. 山西省太原市: 山西人民出版社. (1989). ISBN 9787111460442
閆秀勇 (2011年6月13日). “五台山顕通寺：中国的第二座寺廟” (中国語). ifeng.com. https://fo.ifeng.com/chaosheng/chaoshengwanxiang/detail_2011_06/13/6972662_0.shtml?_from_ralated 2021年9月5日閲覧。

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