願成寺 (徳島県東みよし町)

願成寺について

願成寺（がんじょうじ）は、徳島県東みよし町に所在する真言宗御室派の寺院です。山号は「紫雲山」と称され、本尊は釈迦如来です。この寺院は新四国曼荼羅霊場の65番札所であり、阿波西国三十三観音霊場24番札所でもあります。また、四国阿波八供養菩薩霊場の一つとして「金剛舞菩薩」が位置づけられています。

歴史的背景

願成寺の創建は天平年間（729年-748年）にさかのぼります。創設者は行基とされています。歴史の中で、特に戦国時代には、四国の中央部を支配していた大西覚養の一族がこの寺を信仰しました。大西氏の守り本尊である薬師如来像は1547年（天文16年）に奈良の宿院で製作されたもので、現在では徳島県の重要文化財として認定されています。

文化財としての価値

願成寺には徳島県指定の文化財があり、その中でも「願成寺薬師如来坐像」が特に有名です。この坐像は1993年（平成5年）12月21日に文化財として指定されました。この像は、僅かに身近にあるだけでなく、その歴史的背景からも多くの訪問者を魅了しています。

寺院の位置と交通アクセス

願成寺へのアクセスは、四国旅客鉄道（JR四国）土讃線の箸蔵駅から車で約5分の距離にあります。訪れる際には、公共交通機関を利用し、その後は車を使うのが便利です。

前後の札所

願成寺は新四国曼荼羅霊場の一部として、他の札所と共に巡礼されています。前の札所は64番の蓮華寺、次の66番の地福寺があります。これらの寺院を巡ることは、信仰の場を訪れ、心を清める良い機会となるでしょう。

終わりに

願成寺は、その歴史的価値と美しい文化財をもって、訪問者にとって貴重な体験を提供しています。釈迦如来を本尊に持つこの寺院は、信仰をもとに多くの人々に支えられてきました。訪れることで、その空間が持つ深い歴史や静けさを感じることができるでしょう。

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