飛騨美濃道路

飛騨美濃道路について

飛騨美濃道路（ひだみのどうろ）は、岐阜県内を横断する重要な交通路で、国道472号の一部を構成しています。この道路は、岐阜県郡上市明宝と高山市清見町を結び、飛騨せせらぎ街道とも接続しています。飛騨美濃道路が開通したことで、岐阜市から高山市へのアクセスが大変便利になりました。特に、スキーや観光客の利用が増加しました。

歴史

飛騨美濃道路の建設は、岐阜県道73号高山八幡線の一環として開始されました。1979年（昭和54年）、坂本峠を越えるために坂本トンネル（全長1,297m）が施工され、1988年（昭和63年）に任務を果たし、道路が完成しました。当初、料金所・事務所は明宝側に位置し、めいほうスキー場への分岐点周辺に設置されていました。

この道路の完成により、岐阜市から高山市への最短ルートが確立されましたが、1990年代以降、東海北陸自動車道が開通したことにより、現在ではこの自動車道が最短のアクセスルートとなっています。それでも、飛騨美濃道路は高原リゾート地域としての開発が徐々に進んでおり、観光名所としての役割を果たしています。

通行料金の変遷

飛騨美濃道路は、開通当初から通行料金が設定されていました。1997年（平成9年）からは、岐阜県道路公社から県に管理が移管され、普通車の料金が600円から400円に引き下げられました。その後も、経済的な負担を軽減し続けるための努力がなされ、最終的に2010年（平成22年）4月1日、全線が無料開放される運びとなりました。これは、多くの利用者にとって大変喜ばしい変化でした。

路線概要

飛騨美濃道路の路線は、元々岐阜県道73号高山八幡線として始まり、1993年（平成5年）に国道472号に格上げされました。起点は高山市清見町大原イラス谷で、終点は郡上市明宝奥住字明山となっています。当初の延長は6.3kmでしたが、1997年（平成9年）1月1日付けで2.93kmに短縮されました。道路は第3種第4級に分類され、総事業費は51億4,500万円にも及びました。供用開始は1980年（昭和55年）4月1日でした。

通行料金の詳細

2010年4月の無料開放前、以下の通行料金が設定されていました：

• - 普通車：400円
• - 中型車：500円
• - 大型車：650円
• - 特大車：1,100円
• - 軽自動車等：300円
• - 軽車両等：50円

まとめ

飛騨美濃道路は、岐阜県内での移動を便利にし、多くの観光客に愛されてきました。無料化されたことで、ますます利用者が増えることが期待されています。地元の観光振興や経済活性化にも貢献するこの道路は、今後も重要な役割を果たすことでしょう。

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