食彩浪漫

食彩浪漫

『食彩浪漫』（しょくさい ろまん）は、2003年4月6日から2009年3月14日までNHK総合で放送されていた人気の料理番組です。この番組は、昭和から続いていた「きょうの料理」の姉妹編として位置付けられており、毎回著名な男性料理人が登場し、独自のレシピを披露するスタイルが特徴でした。

概要

この番組は元々1980年代に放送されていた「きょうの料理・男の料理」を基にしており、1996年度にはそのシリーズが終了していました。1997年度からは、生放送番組『土曜元気市』の中で「男の食彩」というコーナーとして復活し、男性料理人たちが自慢の料理を紹介していました。

2000年度からは「新・男の食彩」と改名し、スタジオをレストランのような形式に改め、スポーツキャスターとして知られる栗山英樹が司会を務めました。この枠では、各界の著名人のために、一流料理人がオリジナルのレシピを提案し、その調理過程を楽しく紹介しました。

2003年度からは、森公美子と松本和也の進行による『食彩浪漫』として再スタートし、放送曜日は土曜日から日曜日へと変更されました。また、視覚障害者向けの解説放送も新たに開始され、視聴者の幅が広がるよう工夫されました。2004年度からはオールロケでの撮影に移行し、各界の有名人が自慢のレシピを披露したり、一流料理人がアイデア料理を紹介するコーナーが展開されました。

2008年度には、再び放送日を土曜日に移したものの、NHKの全体的な編成の変化に伴い、最終的には2009年3月14日の放送をもって終了しました。

放送時間

『食彩浪漫』は特に指定が無い限り、NHK総合で放送されました。

出演者

番組には多様な出演者が関与し、松本和也や森公美子、さらには上田早苗や小林千恵が担当しました。特に上田早苗は、2004年度から2007年度にかけてこの番組を担当し、土曜元気市の経験を活かしていました。2008年度にはコーナーに小林千恵が加わり、彼女は同枠で別の番組にも出演していました。ゲストには青島広志やIKKO、酒井美紀、さかなクンなど、多彩な顔ぶれが揃いました。

特別編

特に印象深かったのは、2004年12月31日に放送された特別編「勝利への食彩」です。これは、その年のアテネオリンピックでの日本代表チームの活躍を支えた料理に焦点を当てた内容となっており、視聴者に感動を与えました。

特集

『食彩浪漫』では、季節ごとの特集も行われました。その一例として、2007年12月号では年越しそばについて、2008年6月号ではマヨネーズに関する特集が組まれました。また、秋には煎茶や紅茶の特集があり、冬には日本酒とワインに関する特集が掲載されました。

その他

番組はまた雑誌も発行しており、特に注目された企画には大宮冬洋による「実験くんが行く」といったコーナーがあり、視聴者の好奇心を刺激しました。

『食彩浪漫』は、視覚的な楽しさと、視聴者を料理の世界へ引き込む工夫が施された、料理番組の一つとして多くの人に愛された存在でした。

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