館哲二

館哲二について

館哲二（たち てつじ、1889年8月18日 - 1968年9月27日）は、日本の内務官僚兼政治家であり、歴任した役職において多くの影響を与えました。彼は参議院議員を3期務め、府県知事としての経験も豊富です。旧姓は木津であり、その生涯にわたって数々の重要な役職を歴任してきました。

経歴

館の出身は富山県高岡市で、木津太郎平の二男として生まれました。名門である彼の家系の影響を受けつつ、富山県立高岡中学校、さらに第一高等学校を経て、東京帝国大学法科大学政治学科を1914年7月に卒業しました。同年11月、内務省に入省し、岐阜県属として内務部学務兵事課に配属されました。

以降、彼は岐阜県警部となり、その後警視、警務課長や工場課長を兼任するなど、地元の産業振興や治安の維持に努めました。神奈川県外事課長や茨城県知事官房文書課長を経て、内閣書記官や内閣官房記録課長、総務課長などの要職も歴任。

1931年には第27代鳥取県知事に任命された後、第32代石川県知事や神社局長を務め、1938年には内務次官に就任します。内務次官を辞任したのち、軍人援護会の理事長および同胞援護会の副会長兼理事長として活動しました。

戦後の活動

戦後の1947年4月には、富山県知事に選出され初代公選知事となりました。昭和天皇の戦後巡幸に随行するなど、その影響力は続きましたが、同年11月には公職追放を受けて知事職を辞任する運命にあります。

公職追放が解除された後の1951年には、第2回参議院議員通常選挙で当選し、3期にわたって国会議員として活動しました。この期間中、地方行政委員会や予算委員長など、多くの重要職を担いました。

さらに、彼は1960年に独立したばかりのトーゴでの独立記念式典に特派大使として招かれるなど、国際的な場面でもその存在感を発揮しました。

栄誉と受章

館は1962年に紺綬褒章を受け、1965年には銀杯一組（菊紋）を拝受しました。また、彼が没する1968年には従三位勲一等瑞宝章を受章し、その功績が称えられました。

家族

館哲二の家族にも著名な人が多く、兄の木津太郎平は衆議院議員や富山県高岡市長を務め、長男の館龍一郎は東京大学教授として経済学の研究に携わりました。

彼の人生は、日本の近現代政治の中での傑出した業績と、家族の中での影響力を示すものとなっています。館哲二は1968年に亡くなりましたが、その功績は今に伝えられています。

もう一度検索