饒波川

饒波川（のはがわ）とは

沖縄本島南部を西に流れる二級河川で、国場川水系の支流です。二級河川として指定されているのは下流の5.2km区間です。河口に広がる漫湖は沖縄県最大の干潟であり、ラムサール条約に登録された重要な湿地でもあります。

地理的な特徴

南城市（旧大里村域）の大里城址北部に源を発し、島尻郡の丘陵地帯を蛇行しながら西へ流れます。豊見城市中部で北向きに転じ、豊見城城址の東側をかすめて、国場川が広がる漫湖へと注ぎます。

短い河川ですが、合流後の国場川と合わせると、沖縄本島南部をほぼ横断していると言えます。上流は森林地帯、中流は畑作や畜産が盛んな地域、下流は那覇市のベッドタウンとして発展しており、河川沿いの景観は変化に富んでいます。平坦な丘陵地を縫うように流れるため、支流が少なく、河川の長さの割に流域面積は狭いのが特徴です。

中流部では沖縄県道249号東風平豊見城線、下流部では沖縄県道11号線が川と並行して走っています。また、漫湖に注ぎ込む地点を国道329号（那覇東バイパス）がとよみ大橋で跨いでいます。

流域の自治体

饒波川の流域には、以下の自治体が含まれます。

沖縄県
南城市
島尻郡南風原町
八重瀬町
糸満市
豊見城市

主な支流

饒波川には、以下の支流があります。

轟川（普通河川）
根差部川（普通河川）

流域の観光地

饒波川流域には、以下の観光地があります。

豊見城総合公園
豊見城城跡公園


饒波川は、沖縄本島南部の自然や人々の生活と深く結びついた、重要な河川と言えるでしょう。

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