香取神社(かとりじんじゃ)
香取神社は、
埼玉県北葛飾郡松伏町に位置する神社です。
歴史
1576年(
天正4年)に、この地の
豪族であった小岩井采女(こいわいうねめ)という人物が、
下総国一宮である
香取神宮から御分霊を勧請し、創建したと伝えられています。
1874年(
明治7年)には、近代
社格制度に基づき「村社」に列せられました。
明治末期から
大正初期にかけて行われた神社合祀に関する記録について、
香取神社の神社明細帳には特筆すべき記述は見られません。しかし実際には、近隣の築比地地区に存在したもう一つの
香取神社である「築比地
香取神社」の神社明細帳に、合祀されたとされる各神社の情報が記載されています。この事実が、神社明細帳を調製した当時の
埼玉県当局の誤記によるものなのか、または何か深い事情があったのかは、現在では不明です。
文化財
境内には、
松伏町指定有形文化財である「築比地下神社庚申塔群」が所在します。この庚申塔群は、昭和58年11月16日に指定されました。
交通アクセス
公共交通機関を利用する場合、
路線バスの登戸停留所から徒歩約4分でアクセスできます。
参考文献
*
埼玉県神社庁神社調査団 編『埼玉の神社 大里・北葛飾・比企』
埼玉県神社庁、1992年