香取神社 (幸手市大字下川崎)

幸手市に鎮座する香取神社と新田香取神社

埼玉県幸手市には、二つの香取神社が存在します。一つは、大字下川崎の北部に位置する香取神社、もう一つは、同地区南部に位置する新田香取神社です。これらは、地域の歴史と文化を今に伝える貴重な存在として、地域住民に大切にされています。

香取神社（北部）

香取神社は、幸手市大字下川崎454に鎮座しています。この地は、中世には下総国葛飾郡に属していたため、同国の総鎮守である香取神社が祀られるようになりました。1913年（大正2年）には、天神社、香取神社、日枝神社が合祀され、現在に至っています。例祭は10月1日に行われます。

この神社の特徴的な行事として、「石投げ踊り」と呼ばれる盆踊りがあります。これは、幸手市の市指定無形民俗文化財に指定されており、地域の人々によって大切に受け継がれています。「石投げ踊り」の他、「流し」、「田の草踊り」といった踊りも行われ、それぞれにお囃子と唄が伴います。現在も、神社の西側に隣接する安楽院でこの行事が催されています。「石投げ踊り」は石を投げるような動作、「田の草踊り」は田んぼの草を取るような動作が名前の由来とされています。

境内の施設としては、本殿、2基の鳥居、案内板、手水舎、狛犬一対、複数の灯籠、2つの境内社などがあります。その他、「幸手市指定 無形民俗文化財 石投げ踊り」と記された標柱、青面金剛、「庚申塔」、「庚申社」、「經津主神社」、「大已貴命」、「衢大神」と彫られた石碑、ブランコ、鉄棒、滑り台、ベンチ、防火水槽、イチョウ、檜、桜、ツバキ、モッコク、槇、榊、笹竹、リュウノヒゲなどの樹木や植物も見られます。

新田香取神社（南部）

新田香取神社は、幸手市大字下川崎664-1に位置しています。北部の香取神社が古くから集落内にあったのに対し、新田香取神社は、主に水田などの耕地の中に所在していました。近年では宅地化が進み、周辺の農地は市街地へと変化しつつあります。

境内には、本殿、鳥居（香取神社の神額）、手水舎、地蔵尊、複数の力石、「稲荷大明神」と彫られた石碑、イチョウ、桜、水仙などがあります。

アクセス

北部の香取神社

公共交通機関: 幸手駅より市内循環バス「西Aコース」に乗車、「下川崎」バス停下車、徒歩約7分。
徒歩: 幸手駅より北西方へ徒歩約20分。

新田香取神社

公共交通機関: 幸手駅より市内循環バス「西Bコース」に乗車、「中落悪水路脇」または「川崎公会堂」バス停下車、徒歩約7分。
公共交通機関: 幸手駅より市内循環バス「西Aコース」に乗車、「川崎公会堂」または「中落悪水路脇」バス停下車、徒歩約7分。
徒歩: 幸手駅より北西方へ徒歩約15分。

どちらの神社も、幸手駅から比較的アクセスしやすく、地域の歴史と文化を感じられる場所として訪れることができます。

外部リンク

「文化財」 幸手の環境を学ぼう - 幸手市ホームページ
* 「香取神社（下川崎）」 - 神社ぐだぐだ参拝録 ホームページ

これらのリンク先では、香取神社に関するより詳しい情報を得ることができます。

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