香島ラッキー・御園セブン

香島ラッキー・御園セブンについて

香島ラッキー（かしま ラッキー）と御園セブン（みその セブン）は、日本の漫才界において戦前から戦後初期にかけて活躍したコンビであり、略称は「ラッキー・セブン」として広く知られています。彼らは東京や上方を拠点に活動し、江戸弁を使ったしゃべくり漫才を展開することで、多くのファンに支持されました。

メンバーのプロフィール

香島ラッキー

本名は香島慶一。1909年4月12日生まれで、北海道出身ですが、東京で育ちました。商業学校を卒業後、三越で店員として働いていたところから、永田錦心の弟子として薩摩琵琶に親しみ、その後演劇活動に目覚めました。田宮貞楽の喜劇一座での経験を経て、ラッキーとしてのキャリアをスタートしました。

ラッキーは、セブンとのコンビを解消した後も、香川アンナや高島ホープ、鹿島洋々などと次々に相方を変えながら芸人活動を続けました。そして、1964年には東五九童と共演しましたが、コンビは約1年後に解消。その後漫才からは手を引き、司会業に専念し、最終的には引退を迎えました。引退後は京都でキャバレーの支配人として新たな道を歩んでいきました。

御園セブン

もう一方のメンバー、御園セブンの本名は八ツ代喜三男。彼は1909年1月31日に東京で生まれ、芸名の変更を経て、ラッキーと共に活動することになります。コンビ解消後は弘世東作に改名し、多岐にわたる舞台芸術や映画活動に従事しました。彼の妻、吉野喜蝶もまた漫才師で、松葉家奴の相方だったことから、家庭環境も芸人に恵まれていました。

コンビの歴史

香島ラッキーと御園セブンは、1930年頃にコンビを結成しました。1934年には吉本興業の専属となり、東京本部の若手職員として活躍し始めます。1938年11月には、わらわし隊の一員として中国戦線に赴き、慰問活動を行いました。その後、1939年には新興キネマ演芸部に引き抜かれ、当時の高給取りの舞台人として働きました。

ラッキーは、当時の条件を振り返る際に「総理大臣の年俸よりも私の方が25円も高かった」と、かつての繁栄を語っています。また、新興キネマの方針により、敵性語の使用禁止で芸名を変更し、香島楽貴・矢代世文と名乗ることになりました。しかし、戦後の混乱の中で秋田實の誘いを受け、彼らの活動は大阪へとシフトします。1951年に宝塚新芸座に参加しましたが、そこでもコンビ解消に至ることがありました。

結論

香島ラッキーと御園セブンは日本のお笑い界において、その活躍を通じて漫才の新しい形を生み出した立役者たちです。彼らの影響力は後の世代の漫才師にも受け継がれ、日本の笑い文化の発展に寄与しました。彼らの足跡を振り返ることで、今なお多くのファンがその魅力を再確認しています。

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