馬博拉斯山

馬博拉斯山（ばはくらしさん）

馬博拉斯山は、台湾の中央山脈に位置する標高3,785mの山です。台湾の南投県信義郷に属し、山域は玉山国家公園に含まれています。花蓮県卓溪郷の境界からは北西に約300mの距離にあります。

概要

馬博拉斯山は、台湾百岳の中で7番目に高い山であり、中央山脈では2番目の高峰です。台湾全体では、玉山、雪山、秀姑巒山に次ぐ4番目の高さとなっています。この山は、台湾の山岳愛好家にとって、非常に重要な存在です。

山名の由来

山名の「馬博拉斯」は、日本統治時代の地図作成時に誤って表記された「マボラス山」を音訳したものです。この名前の元になったとされるブヌン語の「Mahudas」は、実際には秀姑巒山を指すとされています。鹿野忠雄の文献によると、この山はブヌン語で「烏拉孟山（Ulamun）」と呼ばれており、現在の「馬博拉斯山」とは異なる名前で認識されていたことがわかります。また、この「Ulamun」と同音の「裏門山」という山が、馬博拉斯山の北東約11kmの場所に位置しています。

このように、馬博拉斯山の名前には歴史的な経緯があり、現地の言葉とのずれが生じていることがわかります。しかし、現在では「馬博拉斯山」という名前が広く認知され、親しまれています。

馬博拉斯山は、その壮大な景観と、登山におけるチャレンジングな要素から、多くの登山者を魅了しています。玉山国家公園内にあるため、豊かな自然環境も楽しむことができます。登山ルートは複数あり、体力や経験に合わせて選択が可能です。この山を訪れる際は、事前の準備と計画をしっかりと行うことが重要です。

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