馬場町 (八戸市)

馬場町（ばばちょう）

青森県八戸市に位置する馬場町は、市の中心部に位置する地域です。その地理的特徴、歴史的背景、そして現在の状況について詳しく見ていきましょう。

地理

馬場町は八戸市の中央部に位置し、北は売市・内丸一丁目・八戸市役所、東は堀端町、南は番町、西は堤町と隣接しています。地区の面積は17,485平方メートルと比較的コンパクトで、八戸市の中心市街地、特に三八城地区の一角を形成しています。この地理的な位置関係は、馬場町が八戸市の都市機能において重要な役割を果たしていることを示唆しています。

地名の由来

馬場町の地名は、南部八戸の城下町に由来するとされています。藩士たちが馬術の練習を行った「馬場」があったことが、その名の由来です。この地名が示すように、馬場町は歴史的に武士と深く関わりのある場所であったと考えられます。

歴史

馬場町の歴史は、明治時代の地方行政制度の改革から始まります。

明治時代： 1872年（明治5年）の町村役人廃止により、大区小区制が導入されました。当時、馬場町は「馬場丁」と表記され、九大区二小区の42村の一つに含まれていました。
町村制施行： 1889年（明治22年）4月1日の町村制施行により、馬場丁は三戸郡八戸町に属することになりました。この頃から、近代的な地方自治体の一部として組み込まれていきます。
市制施行： 1929年（昭和4年）の市制施行に伴い、馬場町は八戸市の一部となりました。これにより、都市としての八戸の発展とともに、馬場町もその一部として発展していくことになります。
住居表示の実施： 1982年（昭和57年）2月1日、内丸地区で住居表示が実施された際、馬場町の一部が内丸一丁目に変更されました。これは、都市計画の進展に伴い、地名や区画が整理された結果と言えるでしょう。

現在の状況

現在の馬場町は、八戸市の中心市街地の一部として、商業、住宅、公共施設などが混在する地域となっています。歴史的な地名を持ちながらも、都市化の波の中で変化を遂げてきました。今後の都市計画や地域開発によっては、さらなる変化が予想されます。

まとめ

馬場町は、八戸市の歴史と都市構造を理解する上で重要な地域です。城下町に由来する地名、明治時代以降の行政区画の変遷、そして現在の都市機能の一端を担う姿は、八戸市の歴史と発展を象徴していると言えるでしょう。

関連項目

八戸町
八戸市中心市街地

もう一度検索