駐日アフガニスタン大使館

駐日アフガニスタン大使館について

駐日アフガニスタン大使館は、アフガニスタンが日本の首都東京に設置している大使館です。別名、在東京アフガニスタン大使館とも呼ばれています。

兼轄

在シンガポールアフガニスタン大使館と在フィリピンアフガニスタン大使館を兼轄しています。

歴史

1930年11月19日に日本とアフガニスタンは修好条約を締結し、1931年7月26日に同条約が発効したことで、両国間の外交関係が始まりました。

1933年10月には、駐日アフガニスタン王国公使館が開設されました。第二次世界大戦中には、東京都渋谷区青葉町7に公使館が置かれていましたが、東京大空襲によって焼失しました。大戦末期には、他の12ヶ国の大使館や国際機関と同様に軽井沢へ疎開しました。その後、日本はアメリカ合衆国による占領で外交主権を失い、日本とアフガニスタン間の公使交換も中断しました。

日本が主権を回復した後、東京のアフガニスタン公使館は再開され、1956年5月には駐日アフガニスタン王国大使館に昇格しました。1970年代にアフガニスタンで政変が発生した後も、駐日アフガニスタン共和国大使館や駐日アフガニスタン民主共和国大使館として存続しましたが、1996年9月にタリバンが首都カーブルを掌握し、アフガニスタン・イスラム首長国の建国を宣言しました。これを受けて、日本はタリバン政権と反タリバン勢力のどちらにも肩入れせず、1997年以降、東京のアフガニスタン大使館は事実上閉鎖状態となりました。

2001年10月7日、アメリカ合衆国が不朽の自由作戦を発動し、タリバン政権への攻撃を開始しました。米軍は空爆と地上戦でタリバン政権を崩壊させました。同年12月22日には、米軍占領下のカーブルでアフガニスタン暫定政権設立式が行われ、北部同盟の指導者ブルハーヌッディーン・ラッバーニーがハーミド・カルザイに権力を移譲し、カルザイ暫定政権が誕生しました。この式典には、日本から植竹繁雄外務副大臣が出席し、カルザイ議長との会談で暫定政権の承認と復興支援を約束しました。

2002年6月には、カーブルで緊急ロヤ・ジェルガが開催され、カルザイ暫定政権議長の移行政権大統領選出などが採択されました。同年12月16日には、東京のアフガニスタン大使館が再開されました。2004年にアフガニスタンが国号を改称した後、大使館は駐日アフガニスタン・イスラム共和国大使館と呼ばれるようになりました。

2021年8月にアシュラフ・ガニー大統領が国外逃亡し、タリバンが暫定政権を樹立したため、アフガニスタン本国から駐日大使館への送金が停止されました。しかし、ガニー政権時代に任命された最後の駐日大使であるシャイダ・モハマド・アブダリが引き続き日本に駐在しています。

所在地

[所在地は削除しました。情報が更新されている可能性があるため]

大使

2021年5月27日より、シャイダ・モハマド・アブダリが特命全権大使を務めています。

関連情報

日本とアフガニスタンの関係
在アフガニスタン日本国大使館

外部リンク

駐日アフガニスタン大使館
駐日アフガニスタン大使館（英語）
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