駐日本国ローマ法王庁大使館

駐日本国ローマ法王庁大使館について

駐日本国ローマ法王庁大使館（ラテン語: Nuntius Apostolicus in Iaponia、英語: Apostolic Nunciature to Japan）は、バチカンの聖座が日本国に設置している重要な外交機関です。一般には駐日本国ローマ教皇庁大使館とも呼ばれます。

概要

バチカン市国は、カトリック教会と東方典礼カトリック教会の中心地であり、ローマ教皇を国家元首とする独立国です。国際法上は、聖座（教皇）が主権を持つ主体として扱われます。日本とローマ法王庁の関係は、1549年のフランシスコ・ザビエルの来日にまで遡ります。

ローマ法王庁が日本に初めて在外公館を設置したのは、1919年のベネディクト15世の時代に遡ります。当初はローマ法王庁公使館として開設されました。その後、1942年に日本とバチカンの間で正式な外交関係が樹立され、公使館は1966年に大使館へと昇格しました。

バチカン市国基本法第二条に基づき、外交使節の派遣はバチカンではなく聖座（教皇）が行います。そのため、大使館の正式名称は教皇大使及びローマ法王庁（教皇庁）大使館となります。

歴代の駐日教皇大使・公使

歴代の駐日教皇大使および公使には、カトリック教会の高位聖職者である大司教が任命されています。

駐日教皇公使 (Apostolic Delegates to Japan)

ピエトロ・フマゾーニ・ビオンディ大司教（1919年 - 1921年）
マリオ・ジャルディニ大司教（1922年 - 1931年）
エドワード・アロイシウス・ムーニィ大司教（1931年 - 1933年）
パオロ・マレラ大司教（1933年 - 1949年）
マクシミリアン・フォン・フュルステンベルク大司教（1949年 - 1960年）

駐日教皇公使 (Apostolic Internuncios to Japan)

ドメニコ・エンリッチ大司教（1960年 - 1962年）
マリオ・カーニャ大司教（1962年 - 1966年）

駐日教皇大使 (Apostolic Pro-Nuncios to Japan)

ブルーノ・ヴュステンベルク大司教（1966年 - 1973年）
イッポリト・ロトリ大司教（1974年 - 1977年）
マリオ・ピオ・ガスパリ大司教（1978年 - 1983年）
ウィリアム・アクイン・カルー大司教（1983年 - 1997年）

駐日教皇大使 (Apostolic Nuncios to Japan)

エムブローズ・デ・パオリ大司教（1997年 - 2004年）
アルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ大司教（2005年 - 2011年）
（臨時教皇大使代理）フランシスコ・エスカランテ・モリーナ司祭（2011年、後に大司教）
ジョセフ・チェノットゥ大司教（2011年 - 2020年）
（臨時教皇大使代理）ヴェチェスラヴ・トゥミル司祭（2020年 - 2021年）
レオ・ボッカルディ大司教（2021年 - 2023年）
（臨時教皇大使代理）リヴェ・ファブリス参事官（2023年 - 2024年）
フランシスコ・エスカランテ・モリーナ大司教（2024年 -）

所在地とアクセス

2024年9月30日より、以下の住所で運営されています。以前の住所は「東京都千代田区三番町9-2」でした。

住所: 〒102-0081 東京都千代田区四番町7-3
アクセス:
東京メトロ有楽町線「麹町駅」6番出口
JR中央・総武緩行線、東京メトロ有楽町線・南北線、都営地下鉄新宿線「市ケ谷駅」3番出口

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