騰訊囲棋選手権戦

騰訊囲棋選手権戦（TWT）とは

騰訊囲棋選手権戦（Tencent Weiqi Tournament、略称TWT）は、中国の巨大IT企業テンセントが主催する囲碁棋戦です。中国国内のネット囲碁プラットフォーム「野狐囲棋網」上で選抜された棋士たちが参加し、高額な賞金をかけて腕を競います。

この棋戦の特徴は、単なる賞金トーナメントに留まらず、AI（人工知能）囲碁ソフトとの対戦が組み込まれている点です。第3回大会以降、上位入賞者や優勝者が、テンセントが開発したAI「絶芸」との挑戦碁に臨み、人間とAIの囲碁の最先端を披露する場となっています。

大会の詳細

主催・共催・指導

主催: 騰訊棋牌
共催: 野狐囲棋網
指導: 国家体育総局棋牌運動管理センター、中国囲棋協会

賞金

優勝賞金は回によって変動しており、第3回では90万元と高額でしたが、近年は70万元、60万元となっています。

第1回: 10万元
第2回: 15万元
第3回: 90万元
第4-6回: 70万元
第7回: 60万元

出場選手と選抜方式

当初はテンセントネット囲碁のランキング上位者が選抜されていましたが、第3回からは128名と参加枠が拡大され、中国以外の棋士も参加するようになりました。

選抜方式は、ランキング上位5位以下の棋士によるトーナメントをネット碁で行い、勝ち抜いた4名とランキング上位4名の計8名が、リアル対局で優勝を争います。

対局ルール

持ち時間は、回によって変更されています。

第1-2回: 各20分、上位8名は各40分、1分の秒読み3回
第3回: 各30分
第4回: 各2時間、1分の秒読み5回

過去の優勝者

回数	開催年	優勝者	決勝戦の相手
:-	:-	:-	:---	:---
第1回	2015年	童夢成	李翔宇
第2回	2016年	楊鼎新	周賀璽
第3回	2017年	童夢成	連笑
第4回	2018年	李欽誠	柯潔
第5回	2019年	辜梓豪	范蘊若	2-0
第6回	2020年	卞相壹	楊鼎新	2-1
第7回	2021年	王星昊	申眞諝	2-1

絶芸との挑戦戦

2017年と2018年には、AI「絶芸」との挑戦戦が行われました。

2017年12月16日: 絶芸 - 童夢成、絶芸 - 連笑
* 2018年11月21日: [李欽誠] - 絶芸

まとめ

騰訊囲棋選手権戦は、中国囲碁界における重要な棋戦の一つであり、その動向は中国のみならず、世界の囲碁ファンからも注目されています。特にAI「絶芸」との対戦は、AI技術の進化と人間の創造性の融合を示す象徴的なイベントとして、記憶されています。

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