高天ヶ原マンモススキー場

高天ヶ原マンモススキー場

概要

高天ヶ原マンモススキー場は、長野県下高井郡山ノ内町に位置する、志賀高原スキー場の中央エリアに広がるスキー場です。一般的には「高天ヶ原スキー場」または単に「高天ヶ原」と呼ばれていますが、正式には一の瀬ファミリースキー場とタンネの森オコジョスキー場を合わせた「志賀高原高天ヶ原スキー場」を指します。東館山（標高1994m）の北西山麓斜面に位置し、標高差234mのゲレンデが広がります。

スキー場麓には、リフト券売場、休憩所、宿泊施設、飲食店などが整備されたベース基地があり、日帰り客向けの駐車場と宿泊客向けの駐車場が分かれています。営業期間は11月下旬から4月上旬までで、冬季はスキーやスノーボード、夏季はトレッキングが楽しめます。

コース・ゲレンデ

ゲレンデは東館山北東麓の天然斜面を生かした一枚バーンで構成されています。中央をリフトや防風林が分断しており、事実上二つのコースに分かれています。上部は中・上級者コース、下部は初級者コースとなっており、幅広いレベルのスキーヤーが楽しめます。

隣接するタンネの森オコジョスキー場との往来が可能で、山頂部では東館山スキー場へも滑り込むことができます。また、麓の奥志賀林道上部には高天原連絡橋があり、西館山スキー場へのアクセスも可能です。

初級者コース

高天ヶ原マンモスゲレンデ［下部］
滑走距離：350m
平均斜度：11°
最大斜度：14°
特徴：高天ヶ原第2トリプルリフトと第3ペアリフトで繰り返し滑ることができる、広く開放的な緩斜面。

中級者コース

高天ヶ原マンモスゲレンデ［上部南側］
滑走距離：560m
平均斜度：17°
最大斜度：25°
特徴：高天ヶ原トリプルリフトの右側。上部は着雪が悪くアイスバーンになりやすいが、幅広のゲレンデなので圧迫感は少ない。

上級者コース

高天ヶ原マンモスゲレンデ［上部北側］
滑走距離：610m
平均斜度：17°
最大斜度：30°
特徴：高天ヶ原クワッドリフトの左側。上部は硬いコブが連なる片斜面で、上級者向けの腕試しコース。下部は平坦になり、タンネの森オコジョスキー場へ向かうスキーヤーが横断するため注意が必要。

リフト

リフト運営は志賀高原リゾート開発が行っています。

営業中リフト

高天ヶ原クワッドリフト
距離：855m
高低差：233m
時間：3分34秒
特徴：スキー場の麓から東館山山頂付近までを結ぶメインリフト。1983年に日本初の自動循環式チェアリフトとして架設（当時はトリプルリフト）され、1997年にクワッドリフトに架け替えられた。
高天ヶ原第2トリプルリフト
距離：325m
高低差：61m
時間：2分45秒
特徴：ゲレンデ右端にある初級者用リフト。最下部の緩斜面を滑る初心者に人気。
高天ヶ原第3ペアリフト
距離：343m
高低差：63m
時間：2分50秒
特徴：ゲレンデ中央部に架かるリフト。高天ヶ原マンモスゲレンデを滑走するスキーヤーが多く利用。かつては山頂まで架かっていたが、上部は廃止。

廃止・休止中リフト

高天ヶ原第1リフト
距離：431m
高低差：93m
時間：3分59秒
特徴：ゲレンデ左端に架かっていたトリプルリフト。
高天ヶ原線
距離：312m
高低差：82m
時間：2分53秒
特徴：かつて志賀高原ロープウェイの発哺温泉駅からスキー場にアクセスするためのシングルリフト。現在は廃止。

料金

中央エリア限定のリフト料金は、シーズンによって変動します。志賀高原18スキー場共通リフト券については、志賀高原スキー場の情報を参照してください。

施設・サービス

レストラン

宿泊施設に併設された食堂を中心に、複数のレストランがあります。スキー滑走でアクセスできる店舗は限られています。
レストラン「だけかんば」: 高天ヶ原クワッドリフト乗り場傍のベース施設内にあるレストラン。
ホテルサニー志賀
高天原ホテル1階レストラン
ホリデープラザ志賀高原
シャルム: ホテル銀嶺内にあるレストラン。

温泉

麓の宿泊施設街は高天ヶ原温泉街となっており、全ての宿泊施設が近隣の高天ヶ原神社境内で湧出する高天ヶ原温泉を引いています。
泉質: 単純硫黄泉
泉温: 61.5〜65.4℃
効能: 神経痛、筋肉痛、疲労回復、冷え性、慢性消化器病、打ち身、皮膚病、切り傷

宿泊施設

麓には複数のホテルや旅館があります。
ホテルサニー志賀
ホリデープラザ志賀高原
志賀パークホテル
高天ヶ原ホテル
ホテルタキモト
ホテル銀嶺

グリーンシーズン

夏季は、リフトの運行やトレッキングが楽しめます。

トレッキング

岩菅山登山コース: 全長18.5km、所要時間6時間30分、標高差700m。志賀高原最高峰の裏岩菅山を目指すコース。
赤石山登山コース: 全長11.5km、所要時間5時間、標高差549m。岩菅山登山コースから分岐し、赤石山頂を目指すコース。
せせらぎコース: 全長1.8km、所要時間1時間、標高差60m。雑魚川の源流となる湿地帯を散策するコース。

サマーリフト

高天ヶ原サマーリフト: 概ね8月上旬～下旬に運行。高天ヶ原クワッドリフトで東館山頂付近まで行くことができ、周辺には高山植物園が広がっています。

その他

高天ヶ原ふれあい広場: 池で魚の手づかみ体験ができる施設。8月オープン。

外部リンク

高天ヶ原マンモススキー場 - 志賀高原索道協会
高天ヶ原マンモススキー場 - 志賀高原リゾート開発
国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図「岩菅山」

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