高山市の歌
高山市の歌
「高山市の歌」は、岐阜県高山市によって制定された市歌であり、その作詞は辰巳利郎、作曲は長尾量平によるものです。この市歌は、1950年（昭和25年）の市制15周年を祝うために制作されました。
成立の背景
高山市の市歌は、市の文化を発展させる一環として、高山市と高山市文化協会が共同で全国からの歌詞の募集を行ったことから始まりました。この企画には199篇の応募があり、その中から奈良県出身の辰巳利郎が応募した作品が選ばれました。辰巳は、他にも地元の斑鳩町の町歌や大阪府の枚方市歌、愛知県の豊橋市歌でも入選するなど、当時注目されていた作詞家でした。
歌詞の発表後、高山市音楽連盟に対して作曲の募集が行われました。該当する楽曲を作曲したのは連盟の会員である長尾量平ですが、彼は審査委員でもあったため、音楽連盟名義での発表となりました。
歴史的な出来事
1956年（昭和31年）には、市制20周年を祝うために中部日本放送が「高山市の歌」や新民謡「飛騨山娘」、さらに「猿ぼぼ」の3曲をレコード化しました。これによって市歌はより広く知られることになりました。
1966年（昭和41年）11月1日、再度の記念日として市制30周年を迎え、この際に市の公式により「高山市の歌」が告示されました。このとき、作曲者の名義が高山市音楽連盟から長尾量平に変更され、彼の個人名義となりました。
平成の大合併以降
2005年（平成17年）に、高山市は大野郡と吉城郡にある2町7村との合併を行い、市域が大幅に拡大しました。この合併において、飛騨地域合併協議会は従来の市の法人格が存続する形での編入合併を採用。この結果、「高山市の歌」が合併後も市歌として継続使用されることが決定されました。
また、編入された町村が個別に持っていた町村民歌や音頭は廃止されることが決まったものの、地域の愛唱歌として残す努力もなされることになりました。これにより、高山市は地域の歌として「高山市の歌」を引き続き大切に残していくことになります。
参考文献
高山市の市歌の歴史や詳細な情報については、以下の文献が参照されています。
関連項目
「高山市の歌」は市民にとって特別な意味を持つものであり、高山市の文化や歴史を象徴する存在となっています。
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