高岡尞一郎のオールナイトニッポン

高岡尞一郎のオールナイトニッポンは、ニッポン放送の深夜番組「オールナイトニッポン」の初期を彩った番組の一つです。1967年10月から1970年9月にかけて、毎週水曜日の深夜25時から29時（木曜未明1時から5時）の時間帯で放送されていました。

初代パーソナリティの一人である高岡尞一郎（当時ニッポン放送アナウンサー）が担当し、糸居五郎、斉藤安弘、今仁哲夫、常木建男、高崎一郎らと共に、黎明期のオールナイトニッポンを支えました。

1970年6月30日深夜には、オールナイトニッポンの全国ネット開始を記念した特別番組が、斉藤安弘のオールナイトニッポン内で放送されました。この番組には、当時の月曜日から土曜日までのパーソナリティが集結し、高岡尞一郎もその一人として出演しています。（他の出演者は、月曜担当の糸居五郎、木曜担当の天井邦夫、金曜担当の今仁哲夫、土曜担当の亀渕昭信。）

しかし、高岡尞一郎は声帯にポリープを発症してしまい、番組の降板を余儀なくされます。局側からはディレクターへの転身を勧められたものの、本人が固辞したため、降板という形になりました。その後、高岡尞一郎自身もニッポン放送を退社しています。

高岡尞一郎のオールナイトニッポンは、3年間の放送期間を通して、多くのリスナーに親しまれました。彼の軽快なトークと選曲は、深夜ラジオの新たな可能性を切り開いたと言えるでしょう。番組終了後も、高岡尞一郎の声は多くの人々の記憶に残り、オールナイトニッポンの歴史を語る上で欠かせない存在となっています。

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