高岡郵便局 (富山県)

高岡郵便局について



高岡郵便局(たかおかゆうびんきょく)は、富山県高岡市に所在する郵便局で、民営化前は集配普通郵便局に分類されていました。その所在地は〒933-8799で、御馬出町34に位置しています。この郵便局は、北陸三県において稀有な存在であり、県庁所在地以外で直営のゆうちょ銀行かんぽ生命保険を併設しています。これにより、地域住民に多様な金融サービスを提供しています。

併設施設


高岡郵便局には以下の併設施設があります。

沿革


高岡郵便局の歴史は1872年に始まりました。当初は高岡郵便取扱所として開設され、1873年には郵便役所に昇格しました。その後も段階的に運営が拡大し、1875年には四等郵便局となり、初めて為替の取扱を開始しました。

局はその後、火災や戦争によって何度も局舎を移転したり、新しい業務を開始したりします。1888年には日本とフランス、イタリア間の郵便為替事務を執り行い、1890年には高岡郵便電信局として電信業務も開始します。

その後も、電話事務や無線通話サービスの導入、局舎の新築などが行われ、1938年には鉄筋コンクリート構造の新局舎に移転します。この局舎は、吉田鉄郎によって設計され、今でも地域のシンボル的存在となっています。

1941年には等級制が廃止されて普通郵便局に改称され、以降も地域住民の郵便サービスを支えてきました。特に、戦後の時代に入ると、様々な業務を再編し、1954年には計量器使用事業場に指定されるなど、地域に密着した業務を展開しました。

1990年代には外国通貨の両替業務や旅行小切手の取り扱い開始など、サービスの多様化が進み、1993年には新しい局舎が落成しました。その後も集配業務の移管や民営化を経て、現在のシステムに至ります。

取扱内容


現在、高岡郵便局では、以下の幅広いサービスを提供しています。

また、局内には風景印があります。表記は「高岡」で、形は高岡銅器釣鐘を模した変形印で、図案には国宝の瑞龍寺山門や重要文化財の御車山の山車、カタカゴの花が含まれています。この風景印は1999年に使用が開始され、地域の特色を反映しています。

アクセス


高岡郵便局へのアクセスは、JR高岡駅またはあいの風とやま鉄道高岡駅から徒歩約14分。万葉線の片原町電停からは徒歩約7分で到着します。車利用の場合は、能越自動車道の高岡ICから東へ約4km、国道156号の堀上町交差点を北へすぐのところに位置しており、駐車場も22台分用意されています。

高岡市の中心地に位置し、多くの観光スポットや金融機関が周囲にあるため、大変便利な立地です。地域の郵便業務を支え続ける高岡郵便局は、今後もその役割を果たし続けるでしょう。

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