高木晃次

高木 晃次（たかぎ こうじ）

高木晃次は、1968年5月10日生まれの元プロ野球選手で、千葉県旭市の出身です。彼は主に投手として活躍し、プロ野球界で長いキャリアを築きました。

来歴・人物

阪急・オリックス時代

高木は1987年に横芝敬愛高校で活躍し、夏の千葉県大会で5回戦に進出した実績をもって、阪急ブレーブスからドラフト1位で指名されて入団。同期には阪急にて最後の選手である中嶋聡がいました。1990年には速球を武器に一軍に定着し、主に中継ぎとしての役割を果たしましたが、制球力に苦しむ時期もありました。1993年オフには馬場敏史とのトレードで福岡ダイエーホークスに移籍します。

ダイエー時代

ダイエーでは、1997年に3年間で一軍登板5試合と非常に限られた期間で終わり、オフには戦力外通告を受けます。

ヤクルト時代

その後、ヤクルトスワローズにテスト入団し、監督の野村克也の指導を受けながら新たな投球スタイルを習得しました。1998年は24試合に登板し、復調の兆しを見せました。1999年には開幕から二軍スタートながら、4月21日に一軍登録され、その日の中日戦で勝利を収めるなど、活躍が続きます。特に5月12日の阪神戦ではプロ初の完封勝利を達成し、この年は9勝を挙げる結果を残しましたが、2000年以降再び低迷をきたし、2001年には再度戦力外通告を受けます。

ロッテ時代

2002年には千葉ロッテマリーンズにテスト入団し、ここでも印象的なプレーを見せました。2003年には完封勝利を果たし、2007年にはFA権を取得し、多くのマウンドに登場。クライマックスシリーズでは勝利投手となるなど、存在感を示しました。2008年には多くの試合に登板し、自己最多となる43試合での活躍を見せますが、2009年は不振に陥り、41歳で3度目の戦力外通告を受けました。

引退後はロッテのスコアラーとして活動し、2022年には学生野球資格を回復しています。

選手としての特徴

高木の投球スタイルは、特にサイド気味の左腕から繰り出される140km/h中盤の速球が特徴で、スライダーやフォーク、シュートを組み合わせて使う巧みな投球が魅力でした。彼の直球は時に140km/h後半に達し、打者に対して非常に威力を持っていました。また、上手投げと横手投げを使い分けることで、打者を幻惑させる器用さを持っていました。

詳細情報

高木の選手生活の節目となる記録には、初登板や初勝利、初完封勝利などがあり、彼のキャリアは印象的な数々の記録で彩られています。特に、プロ入りからの活動を通じて、数多くの記録を打ち立てたことは彼の実力を物語っています。

背番号も複数回変わり、それぞれのチームで様々な役割を果たしました。彼は野球の醍醐味を全うし、ファンの心を掴むようなプレイヤーでした。

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