高村亜紀

高村 亜紀（たかむら あき）は、1972年4月14日に熊本県熊本市で生まれた日本の女子プロゴルファーです。

13歳でゴルフを始めた彼女は、熊本中央女子高等学校在学中にその才能を開花させ、全国高等学校ゴルフ選手権競技で前例のない連覇を達成するという輝かしいアマチュア実績を残しました。

1992年にはプロテストに見事に合格し、日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）の一員となります。プロ転向2年目の1993年には、年間賞金ランキングで50位に入り、初めて賞金シード権を獲得するなど、着実にプロとしてのキャリアを築き上げました。

プロ入り後、特に目覚ましい活躍を見せたのは1995年です。この年、三菱電機レディスゴルフトーナメントではホールインワンを記録し、続くミズノレディースゴルフトーナメントでは初日から首位を一度も譲ることなく、通算10アンダーという圧倒的なスコアでフィニッシュ。2位グループに7打差をつける圧勝劇で、ツアー初優勝を完全優勝で飾りました。さらに同年の日本女子プロゴルフ選手権大会では、同期である1歳年下の福嶋晃子選手との激しい優勝争いを繰り広げます。最終日を首位でスタートし、一時は福嶋選手に追いつかれる展開となりますが、後半に再び引き離し、通算6アンダー、2位に4打差をつけて公式戦初タイトルを獲得しました。この年の賞金ランキングは7位でした。

1996年もその勢いは衰えず、イエローハット東京レディースオープンゴルフでは初日からトップを維持し、最終日には自身のベストスコアとなる64をマーク。通算9アンダーとし、2位に9打差という記録的な大差での完全優勝を果たしました。さらに、難易度の高いセッティングで多くの選手が苦戦する中で行われた日本女子オープンゴルフ選手権競技でも、通算3オーバーと粘り強いプレーを展開。2位に1打差をつけて公式戦2勝目を挙げました。この年の賞金ランキングは5位にランクインしました。

1997年には、中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンで初日17位タイから逆転優勝を飾り、続くフジサンケイレディスクラシックでは戴玉娟選手とのプレーオフを制して優勝するなど、勝負強さを見せました。この年も賞金ランキングは5位を維持しました。

1998年にはTaKaRa WORLD INVITATIONALで通算イーブンパー、2位に1打差で優勝し、賞金ランキング11位となりました。

1999年は優勝こそありませんでしたが、2位や2位タイに3度入るなど上位争いに常に顔を出し、賞金ランキング9位となりました。

2000年には、岡本綾子氏がコースセッティングを手掛けたことで知られる日本女子プロゴルフ選手権大会に挑みます。最終日を首位で迎えましたが、後半にスコアを崩し、一時優勝争いから後退します。しかし、最終的には米山みどり、小野香子、中野晶、天沼知恵子といった強敵4人とともに通算1アンダーで並び、5人によるプレーオフにもつれ込みました。パー5で行われたプレーオフで、3打目をピンに最も近づけた高村選手は、他の4選手がバーディーパットを外した後、ただ一人このパットを沈め、激闘を制して公式戦3勝目を飾りました。この年のLPGAツアーチャンピオンシップでも中野晶、高又順両選手とのプレーオフに進出しましたが、惜しくも敗退します。しかし、この年は年間獲得賞金6,508万円余り、賞金ランキング4位という、いずれも自己最高の成績を収めました。

2001年には廣済堂レディスゴルフカップで金愛淑選手とのプレーオフを制して優勝。さらに翌週のリゾートトラストレディスでも優勝を飾り、ツアーでは自身初の2週連続優勝を達成しました。この年の賞金ランキングは6位でした。

しかし、2002年は思うような成績を残せず、賞金ランキングは44位となり、それ以降は賞金シード権を獲得することが難しくなりました。

JLPGAツアーにおいて、公式戦3勝を含む通算10勝を挙げています。

※太字は公式戦優勝大会

（この文章は提供された情報を基に構成されています。）

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