高松南バイパス

高松南バイパス

高松南バイパスは、香川県高松市栗林町一丁目の栗林公園前交差点から坂出市府中町の前谷東交差点に至る、全長11.9kmの国道11号バイパスです。高松市中心部を迂回し、高松市と坂出市を結ぶ重要な役割を担っています。

概要

バイパスは、高松市中心部から南へ下り、上天神町交差点で西へ折れるルートを取ります。上天神町交差点から檀紙交差点までは高松東道路の一部でもあります。香川県内で初めて2車線以上で交差点部に右折車線を設けたバイパスであり、交通の円滑化に大きく貢献しました。勅使交差点以東は当初から片側3車線でしたが、それ以西は当初対面通行でした。その後、1982年に上り線が完成し、上り3車線、下り2車線という変則的な車線構成を経て、1986年に下り線も3車線化され、全線6車線となりました。

路線データ

起点：高松市栗林町一丁目（栗林公園前交差点）
終点：坂出市府中町（前谷東交差点）
延長：11.9km
規格：第4種第1級
車線数：6車線
道路幅員：32m
車線幅員：3.25m
設計速度：60km/h
制限速度：50km/h（栗林公園前交差点 - 上天神町交差点）、60km/h（上天神町交差点 - 前谷東交差点）

沿革

1969年（昭和44年）4月：事業化。
1973年（昭和48年）4月：高松市勅使町 - 高松市御廐町間が暫定2車線で供用開始。
1975年（昭和50年）4月9日：栗林町一丁目 - 勅使町間が6車線で供用開始、御廐町 - 坂出市府中町間が暫定2車線で供用開始し、全線が暫定開通。
1982年（昭和57年）12月：勅使町 - 檀紙町間が暫定5車線化。
1984年（昭和59年）3月：檀紙町 - 御廐町間が暫定5車線化。
1984年（昭和59年）12月：御廐町 - 坂出市府中町間が暫定5車線化。
1986年（昭和61年）：勅使町 - 坂出市府中町間が6車線化。

重複区間

国道11号高松東道路：上天神町交差点 - 檀紙交差点
国道32号：栗林公園前交差点 - 峰山口交差点
* 国道193号・国道492号：栗林公園前交差点 - 上天神町交差点

接続道路

主要な接続道路として、中央通り、高松東バイパス、坂出丸亀バイパスなどが挙げられます。

主な構造物

バイパス上には、勅使橋、中森大橋、八幡新橋など、いくつかの橋梁が存在します。

交通量

全線を通した平均交通量は1日あたり4万7655台と、四国地方でもトップクラスの交通量を誇ります。特に上天神町交差点から峰山口交差点の区間は、1日あたり5万7745台と香川県内で最も交通量が多い区間です。ただし、2011年の高松坂出有料道路の無料開放により、一部区間では交通量が減少しています。高松市中心部に近づくほど混雑が激しく、一部区間では設計交通容量を超過するほどの混雑が見られます。

その他

高松南バイパスは、地域住民の生活を支える重要なインフラであり、周辺地域の発展に大きく貢献しています。また、災害時には緊急輸送路としての役割も期待されています。

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