高松市屋島競技場

高松市屋島競技場

高松市屋島競技場（たかまつしやしまきょうぎじょう）は、香川県高松市屋島中町に位置する陸上競技場です。この競技場は元々「香川県立屋島陸上競技場」として1953年に開場し、四国国体のメイン会場として整備されました。2012年には老朽化に伴い閉鎖され、2年半の改装を経て、2017年に「屋島レクザムフィールド」としてリニューアルオープンしました。これは、電子機器製造会社のレクザムが命名権を取得したことにより実現した名称です。

施設概要

屋島競技場は、日本陸上競技連盟から第2種の公認を受けており、400メートルのメイントラックは8レーン、さらには直線部分に9レーンを設けてあります。トラックには青色の全天候舗装が施され、周囲の自然と美しい調和を図っています。この競技場は総収容人数が6000人で、内訳はメインスタンドに3500席、バックスタンドに1500席、東サイドスタンドに1000席の芝生席があり、観客が快適に観戦できるよう設計されています。

また、大型映像装置やナイター照明も完備され、様々なイベントに対応できるようになっています。特に、屋内練習場が併設されている点が特筆すべきで、棒高跳びに特化した公認競技場として機能します。このように、屋島競技場は多機能なスタジアムをコンセプトにした設計がなされています。

地域との連携

屋島競技場は、地域スポーツの拠点としても重要な役割を果たしています。カマタマーレ讃岐の練習場として利用され、四国の社会人や大学のサッカーリーグ戦など、アマチュアスポーツ大会が開催されています。ただし、収容人数がJ2以上の基準に達していないため、Jリーグの試合には利用されていません。

さらに、屋島競技場はユニバーサルデザインの視点を取り入れ、障がい者スポーツにも利用されており、駐車場から客席へスロープでのアクセスやエレベーターの設置があります。こうした配慮がなされていることで、あらゆる人々がスポーツに親しむことができる場として開放されています。

イベントと今後の展望

開場以来、屋島競技場は多くのイベントや大会を開催してきました。例えば、2018年には第29回日本パラ陸上競技選手権大会が行われるなど、パラスポーツの拠点としています。また、2024年には明治安田J3リーグにおいて、カマタマーレ讃岐がガイナーレ鳥取と対戦する予定です。

地域住民に向けた配慮として、応援の際には周辺住民への配慮が求められ、騒音規制が設けられています。競技場周辺には学校や研修施設も存在し、地域社会との調和を保ちながら、スポーツイベントが行える環境が整えられています。

交通アクセス

屋島競技場へのアクセスは非常に便利で、高松琴平電気鉄道志度線の琴電屋島駅や潟元駅から徒歩約2分、JR高徳線の屋島駅からは徒歩約10分で到着できます。これにより、多くの観客が気軽に訪れることができる場所となっています。

高松市屋島競技場は、地域のスポーツ文化を支える重要な施設として、今後もさらなる発展が期待されるでしょう。

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